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記事全文を読む→藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(3)勝てる馬の奪い合い
藤田は「武衰退」の原因をこう書いている。
〈単純にいえば強い馬に恵まれた、恵まれないかという点に尽きるわけで(中略)エージェント制度と密接に関連してくる〉
どういうことか。藤田はさらに解説を進める。
〈強い馬を多く輩出する馬主や、それを手掛ける調教師に食い込んでいる記者(エージェント)の元には、より強い馬の騎乗依頼が数多く届く。(中略)だから結果としてユタカさんのもとには、決して力が衰えたわけでもないのに、昨年リーディングを取った浜中が乗っているようなレベルの強い馬がなかなか回ってこず、近年の成績悪化に結びついているんじゃないか〉
だが藤田自身もこの制度を利用し、恩恵を受けていたはず。それを〈エージェントも交えての、将来ある馬や勝てる馬の奪い合い──俺はその、あさましいまでの争いに加わる気がなくなった〉と書いているのは昨年、担当エージェントが他界したせいもあるのだろう。
そして藤田は「タブー」へと踏み込んでいく。
近年、台頭著しい大手クラブ、有力馬主の発言力が大きくなり、言うことを聞く調教師に、騎乗させる騎手や乗り方の指示を出して、厩舎に馬を預ける。そして目先のレースに勝つことだけを考え、安易に外国人騎手に乗り替わらせる。これでは若手も育たない──。そう書かれたそばには入着賞金収得額ベスト10の一覧表があり、大手クラブが1位から4位までを独占していることを示している。ご丁寧に「※」印をつけて「社台グループ」という注釈まであるのだ。前出・亀和田氏も言う。
「確かにここ最近、馬券を買う時の判断として、社台系の馬かどうかがものすごい重要な対策になっている現状があります」
本誌は以前から、武が競馬界最大の勢力である社台グループ、あるいは大馬主に干されたことが一因となって勝ち鞍が激減したことを報じてきた。
藤田もまた、皐月賞馬ロゴタイプの調教からつきっきりで乗っていた村田一誠(34)があっさりクビになりデムーロに差し替えられたこと、オルフェーヴル主戦の池添がフランス遠征時にスミヨンに乗り替わったことをあげ、
〈簡単に騎手を替える人たちというのは、どういう気持ちで騎手のクビを切っているんだろう〉
と牙を剥いているのだ。ロゴタイプの馬主は社台グループの吉田照哉氏、オルフェーヴルの馬主も社台系クラブのサンデーレーシング。まさに武を潰した勢力の「名指し批判」と言える。
さらに、乗り方の指示を細かく出すクラブについて、
〈その大手クラブは若手騎手ばっかりに乗せている。若いヤツらは言うこときくからね〉
前出・厩舎関係者は、
「これはサラブレッドクラブ・ラフィアン、ビッグレッドファームのマイネル、コスモ系を指していますね」
そして藤田はこの大手クラブとの確執、武低迷との関係をこう説明するのだ。
〈ユタカさんとか俺とかはそうした指示を聞かない。だから自然と、大手クラブからの騎乗依頼が減ってきているというわけ〉
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