スポーツ

大魔神・佐々木が武豊を乗せない“禁”呪縛(3)2人の関係はいたって良好

 兜氏はこうも言う。

「アドマイヤムーンを管理した松田博資師も武を絶対に乗せない。松田厩舎にはかつて、アドマイヤマジンが所属していました。ヴィルシーナやファルスター(牡5歳)を預ける友道康夫厩舎の馬にも、武はほとんど乗っていませんよね」

 近藤氏の息のかかった厩舎に預けた馬はやはり、悲しいかな、武とのコンビは望めないようなのだ。

 加えて、佐々木氏のこれまでの所有馬(12頭)のほとんどを生産しているのが社台ファーム、ノーザンファーム。本誌が過去に報じてきたように、武との確執を抱える競馬界の最大勢力、生産者、馬主である社台グループの牧場であることも関係しているのか‥‥。前出・馬産地関係者は言う。

「社台にとってはいい馬主ですよ。これだけ活躍してくれていますからね。ヴィルシーナ1頭で3億3000万円もの賞金を稼いでいるし、マジンプロスパー(牡6歳)も1億6000万円を稼いだ」

 そんなジレンマを抱える佐々木氏に対し、武のスタンスはというと、

「近藤氏と佐々木氏の勝負服のデザインは袖の部分がわずかに違うだけで、ほぼ同じ。それを着ることに抵抗があるのでは、との声もありますが、武自身は何も抵抗を持っていません。もし佐々木氏サイドから騎乗依頼があれば乗るのではないでしょうか。パーティや競馬場で会うと普通に挨拶をして、和やかに会話を交わしていますしね」(前出・トラックマン)

 事実、佐々木氏と武個人との関係はいたって良好なのである。佐々木氏が馬主になった当初から、2人は雑誌の対談企画などにも登場。例えば、こんな感じで──。

 よく聞きますよ、競馬場に来ている話を。僕と佐々木さんが知り合いだってことを知らない人からも「今日、大魔神が来てるぞ」なんて話を聞いたりしますから(笑)。今度、(スタンドから)下(ジョッキー控え室)まで降りてきてくださいよ。

佐々木 いや、なんか余計な気を使わせちゃうんじゃないかと思ってね。自分も現役だった頃、試合前に集中したい時は、人に会うのが嫌なこともあったからさ。

 佐々木さんは別ですよ。それに、今や馬主さんじゃないですか(笑)。

 近藤氏のようなわだかまりなど、まるでないことがよくわかるのだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身