スポーツ

張本勲「ダルビッシュは“喝”だ」(2)川崎はダルと仲よしじゃないよ

 仲間をかばうためとはいえ、大ベテランにかみついてしまったダルビッシュ。当の張本氏はその言い分に対し、どんな見解を持つのか、直撃した。

──ダルビッシュが反論し、波紋を広げています。

「(ダルが)そういうふうに取るのはしょうがないわな。私はね、川崎のことが嫌いでも何でもないんですよ。ソフトバンクの時から好きな選手だし、アイドル的な存在だよ。ただ、野球選手としては、数字が地位や人格を決めるわけだから、(打率が)2割そこそこではしゃぐな、と。それこそマスコットみたいなもんだからね。こないだの(番組で流れた)映像ははしゃぎすぎているので、やめなさいと言ったんだよ。数字が低いうちはやめなさい、と」

──ダルビッシュは川崎と仲がいいから擁護したんでしょうね。

「川崎はダルと仲よしじゃないよ。川崎はイチローを尊敬してアメリカに行ったんだ。ダルのことは好きじゃないよ」

──え? でも2人は直接対決の時は一緒に食事をして、ダルビッシュが酔っ払った川崎の写真をツイッターにアップしていますよ。

「ピッチャーとバッターが仲よくなるなんてことはないし、しちゃいかん。一方が打たれたり抑えたりすると、一方が幸せになったり不幸になったりするわけでしょ。だからどっちかが“芝居”しとるんですよ。あるいはどっちかが人がよすぎるのか」

──そうなんですか‥‥。もう一度、ダルビッシュの「けなすため」発言についての意見をお聞きしたいのですが。

「不愉快だ。人をけなす番組だ、というのは言いすぎだよ。『喝!』だ。私ははっきりモノを言うからあの番組に出させてもらっているけどね、いつやめてもいいんだよ。毎週(生放送が)あるから旅行にも行けないし(笑)。でも人をけなしたりやっつけたりはしない。私の発言がダルビッシュにとって不愉快なら、先輩として気をつけましょう。だからダルビッシュも発言に注意しないとな。けなす番組とか言う権利はないだろう」

──川崎がはしゃいでいるように見えるのは、チームの勝利を誰よりも喜んでいるからだ、との指摘もありますが。

「じゃあ例えば、チームが優勝しても自分が惨憺〈さんたん〉たる成績だったらどんな気持ちになるかね。優勝しなくても、例えば三冠をとったり、いい成績を残すのが自分にとってはいいだろうよ。だから、ああいう飛び上がって喜んだりするようなカムフラージュはやめなさい、と言ったんだよ」

──かねてから張本さんはメジャーリーグに否定的な意見が多いようですが。

「日本のプロ野球を捨ててなぜメジャーに行くかわかるか? 日本には日本独自の野球があり、日本のファンが喜ぶようなプロ野球を作ってもらいたいんだよ」

──日本のプロ野球より上のレベルだとされるメジャーに挑戦したいという野望があるからかと‥‥。

「なーにを寝言言っとるか! お金よ、お金。それと年金ね。(ポスティング移籍の)ダルビッシュは人身売買だよ、これは」

──なるほど。では川崎はどうやったらメジャーで数字を上げられるか、アドバイスを‥‥。

「日本に帰ってきなさいよ。ソフトバンクは今、川崎が必要なんだから。彼の実力ならトップクラスのスターになるんだから。ソフトバンクを、秋山(監督)を助けてやってよ」

──でも帰ってこない川崎にはやはり「喝!」ですか。

「『大喝!』ですよ」

──ダルビッシュも日本に戻るべきだ、と。

「あぁ、よけいなことを言わないで、早く帰ってきてもらいたいね」

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身