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あの松井秀喜を3打席連続3振に!川上憲伸が振り返った「カットボール」“極意”

 真っすぐとほぼ同じ急速で鋭く変化する「カットボール」と言えば、1998年から中日ドラゴンズで活躍した川上憲伸の代名詞である。習得した2002年には8月1日の対巨人戦でノーヒットノーランを達成しており、新人賞を獲得したルーキーイヤー以来、12勝の2桁勝利をあげるなど大車輪の活躍を果たした。

 そんな川上がYouTubeチャンネル、その名もズバリ〈川上憲伸カットボールチャンネル〉を今年4月30日に開設。6月4日には〈【奥義継承】プロ野球名勝負「魔球・カットボールVS全盛期ゴジラ」いかにして「最強バッター・松井秀喜」を抑えたか?〉を投稿した。

 02年は、読売ジャイアンツの松井秀喜にとって全盛期だ。本塁打50本、打点107で2冠に輝き、他にも四球114、敬遠17はいずれもセ・リーグトップで、「試合前のミーティングではカウントが悪くなったら歩かせろ」と指示が出ていたと川上が語る通り、いかに投手から恐れられていたかがわかる。しかし、ノーヒットノーラン達成時、川上はこの松井から3打席連続三振を奪っている。

「松井さんがインハイのボール気味かな、絶対手を出さないところを手を出してくれるんですよ。だから、これ、すごくカットボールを意識してくれてるのかなという感じになって」

 川上はインコース高めのカットボールで空振り三振に打ち取ったと当時を懐かしく振り返り、「松井さんとの対決は、02年は堂々と勝負できました。その前は堂々と勝負してるようで逃げてましたからね」と日本屈指のカットボーラーが語った。

 松井はこの年の成績を手土産に、翌年からMLBのニューヨークヤンキース入りを果たしている。ただし、このノーヒットノーランの試合に限っては、川上のカットボールは、映画シン・ゴジラでゴジラを沈黙させた血液凝固剤さながらの威力だったようだ。

(ユーチューブライター・所ひで)

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