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「復帰」マイク・タイソンの「希少な戦闘体勢」を渡嘉敷勝男が解説していた!

 ボクシング元世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン氏といえば、7月23日に、元世界4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJr.氏と9月にアメリカで行われるエキシビションマッチの8回戦で15年ぶりに復帰することが明らかになったばかり。

 そのタイソン氏のスタイル(構え)としてよく知られる、両腕を顔の前でそろえる「ピーカブースタイル」。特徴は上半身の筋力に優れ、低い姿勢から突進する、まるで猛牛のようなファイターに向いたスタイルだ。ボクシング漫画ファンなら1989年から週刊少年マガジンで長期連載されている人気漫画「はじめの一歩」の主人公、幕之内一歩のスタイルを浮かべる方も多いのではないだろうか?

 しかし、このピーカブースタイルを取るボクサーはタイソン以外あまりお目にかかることがない…。

 元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏がみずからのYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉、7月21日投稿回でその理由について言及していた。

 この回は視聴者の質問に渡嘉敷氏が答える内容で、その中に〈なぜ、マイクタイソンのピーカブースタイルは使い手が少ないのですか?〉との質問があった。

「あれはヘビー級だからできたと思うんですよね」と渡嘉敷氏。何でも、このスタイルは「前に、前に」と、危険も顧みず打たれても打つといった相打ち狙いのファイターに向いたスタイルだと解説、今は技術を使うボクサーが多いため、足で捌かれる、ジャブでいなされるなど、スピード勝負の軽中量級には向いておらず、ヘビー級だからできたのだろうと語った。

 先述の漫画「はじめの一歩」に話を戻すが、作中、一歩は打たれすぎが災いしてパンチドランカーの疑いもあって、早々に引退している。打たれても打ち返す姿は人を熱狂させるが、引退を早めるばかりか後遺症を残す原因にもなる。渡嘉敷氏の話を聞いて、タイソンだからできたのであり、実際のボクシング界では「現実的ではない」構えなのかもしれないと思い知らされた。

(ユーチューブライター・所ひで)

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