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記事全文を読む→「キズナvsオルフェーブル」因縁対決の舞台ウラ(3)復活した武が復興の星として出走
競馬界を実質的に牛耳る巨大勢力にソッポを向かれた武は「社台グループ所有=有力馬」の騎乗依頼が激減、落馬事故による体調不良も相まって、大不振に陥った。キズナでのダービー制覇は久々の雄姿だったのである。
「前田代表も『社台ばかり勝っているようじゃ、おもしろくないでしょう』と発言し、武を応援している。今年の種牡馬展示会に来ていた武は、社台グループ総帥の吉田照哉氏、ノーザンファーム代表の弟・勝己氏と一緒に写真に収まるなど、関係は改善されつつありますが、サンデーレーシングの代表で勝己氏の長男・俊介氏がネック、という話も耳にします。俊介氏は武よりも、自分と同年代の福永祐一贔屓だそうですから」(ベテラン競馬ライター)
競馬解説者の東濱俊秋氏もこう話す。
「七夕賞(福島・GIII)があった7月7日、前田幸治氏と晋二氏が、それぞれ福島県と福島市に1000万円ずつ、災害復興寄付金を贈呈しています。これはキズナでダービーを勝った賞金の一部ということで、つまりはキズナのお金。そういう意味では、復活した武が復興の星として、日本を背負って(凱旋門賞に)出走する。武もオルフェーヴルは最強だと認識していますけど、どうにか負かしてやろう、と」
東濱氏はさらに、武の復活ぶりについても、
「メイショウナルトで小倉記念(GIII・8月4日)を勝った時の乗り方が圧巻でしたよ。仕掛けのタイミングが、みごととしか言いようがない、絶妙なスパートだった。トウケイヘイローにしても、かつては1400メートル、1600メートルしか走らない馬でしたが、それを函館記念(GIII・7月14日)、札幌記念(GII・8月18日)の2000メートルで勝たせた。こうした騎乗ぶりを見ると、以前の不調はもう過去のこと、完全に復調したというのがわかります。凱旋門賞で勝っても不思議ではないところまで、腕が戻っていると思いますね」
さて、両者の対決の行方はどうなるのか。前出・平松氏は言う。
「オルフェーヴルは(前哨戦が半年ぶりの)今年2回目のレースですよ。フランス入りしてからの調教内容を見ていても、そんなにビシバシ追っているわけではなかった。なのに最終追い切りで併せた相手をアッという間に突き放してすごいなと思っていたら、レースであのパフォーマンスじゃないですか。ただ、本番は斤量差(キズナ56キロ、オルフェーヴル59.5キロ)がありますし、去年オルフェーヴルが敗れたソレミアという馬はトップクラスじゃなかったわけですよ。それでも流れひとつで勝つことがある。そう考えると必ずしもオルフェーヴルが絶対で、キズナがやや劣るとは言えない気がします」
理想はもちろん、日本馬のワンツーフィニッシュ。勝つのはどっちだ!?
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