スポーツ
Posted on 2021年06月11日 09:58

江夏豊、「王貞治との対決を奪三振記録の節目に」回顧が物語る“無双傑物ぶり”!

2021年06月11日 09:58

 元プロ野球選手の江夏豊氏。最多勝利2度、最優秀防御率1度など数多くのタイトルを獲得しているが、中でも目を引くのは最多奪三振ではないだろうか…。当時連盟表彰はなかったものの、ルーキーイヤーの1967年から6年連続でマークしており、鈴木啓示氏と並ぶ最長タイ記録。68年には、シーズン401奪三振という日本記録も樹立している。この年、その過程として、故・稲尾和久氏が61年に記録したシーズン「353奪三振」を塗り替えているのだが、その偉業達成の相手が、世界のホームラン王、王貞治氏からだと言うから驚きだ。

 江夏氏が、主に広島で活躍した元プロ野球選手、高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル〈カープよしひこチャンネル〉に出演。同チャンネルの6月2日付けで公開された〈【王貞治】江夏豊vs王貞治!奪三振記録をかけた戦い!王さんから記録となる三振を取りたかった江夏さん【高橋慶彦】【カープ】〉を観ると、「353三振」を王氏相手に奪取した江夏氏は「新記録達成」とばかりに意気揚々とベンチに戻ったが、まだタイ記録であることを捕手の辻恭彦氏から指摘を受けた。

「計算もできないバカ」と、自身をヤユしてスタジオの笑いを誘ったが、江夏氏の傑物たるゆえんは、その後の打者をあえて凡打させ、改めて王氏との対戦で連続三振を決め、「354」の新記録を塗り替えた点だ。江夏氏は2500三振の節目も79年5月11日に王氏から奪っており、「今でこそ868本(本塁打)打って『世界の王』ですけど、当時はまだ『日本の王』やったんですよね」と語る江夏氏。

 …と言うことは、王氏を記録の節目に意識していなければ、もっと三振の山を築けていたということ。いやはや江夏氏の無双ぶりに恐れ入る回だった。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク