スポーツ
Posted on 2014年03月27日 09:57

スポーツ紙が書かないプロ野球“裏相関図”<セ・リーグ編>(3)「戦力よりコーチ人事を優先?」

2014年03月27日 09:57

20140327g

 昨シーズン最下位に沈んだヤクルトが小川淳司監督を続投させたのは、次期監督最有力候補だった荒木大輔の退団と、宮本慎也の現役引退が重なったからだった。打撃コーチに同期入団の杉村繁を呼び戻すとともに、フロントの推す高津臣吾を投手コーチに入れたのも、まだまだ監督として手腕を発揮したいという意向があるからだ。

 近い将来、ヤクルトの監督は宮本慎也になることが内定している。その時のために、高津を現場復帰させて地ならしをしたいという球団の思惑もある。加えて、野村克也時代の残党である“野村人脈”のコーチ陣は、チームにうまく入り込むことで延命を図り、チームの中枢を担っている。野村──古田(敦也)に批判的なスタッフがいなくなった現在、チーム強化がどこまでできるのか疑問に思える。

 最後に、キャンプを巡ってきた評論家が口をそろえて言うのは、「今年の阪神は上がり目なし」というものだった。FAで久保を引き抜かれ、スタンリッジとの交渉は金銭面で折り合いがつかず、巨人がバカにする新外国人ゴメスを2億7000万円で獲得。さらには、投手の久保の人的補償で獲得したのがキャッチャーの鶴岡一成。誰が考えてもおかしな選手補強だが、その中心で指示を出していたのが、中村勝広GMだった。

「なぜか、阪神はFAで捕手ばかり取っている。藤井彰人、日高剛に加えて、今年は鶴岡。何を考えているのか」(阪神OB)

 中村GMといえば、“北関東グループ”を築き上げ、球団内に君臨している。しかし、弊害を指摘する声もある。

「もともと、中村GMが千葉県成東高校出身だったことから、同郷の我孫子出身の和田豊監督のサポート役としてGMに就任。また、習志野高校の掛布雅之氏を臨時コーチに招き入れたのも中村GMだった。安藤統男元OB会長も含め、阪神の中枢は北関東グループが占めていて、誰もGMを批判できない」

 さらに、阪神の唯一の対抗勢力と言われるのが、広島同様、法大OB人脈だ。

「法大OBには、今季から守備走塁コーチに加わった高代氏の他に、黒田正宏ヘッドコーチがいる。ところが、本来は“うるさ型”で鳴る高代氏は、岡田彰布監督時代にヘッドコーチを務めていて、中村GMにはまったく意見ができない。現状、中村GMは掛布氏を次期監督に推したいようですが、岡田氏にも含みを残している。それだけに中村GMの横暴に誰も異論を主張できない。これではチーム浮上の目はないでしょう」(阪神番記者)

 個々のチームの狙いが如実に表れたセ・リーグの人脈地図。戦力よりコーチ人事にウエイトを置いているチームに未来はない。

◆スポーツライター・永谷脩

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク