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テリー伊藤対談「小橋健太」(1)本当は引退を考えていなかった

20140327h

●ゲスト:小橋建太(こばし・けんた) 1967年生まれ、京都府出身。高校卒業後、京セラに入社。87年に退職後、ジャイアント馬場率いる全日本プロレスに入団。88年にデビューし、初タイトルは93年、三沢光晴との世界タッグ王者。全日プロレスの四天王として活躍し、96年に3冠王者に輝く。00年ノアに移籍後は膝の手術、腎臓ガンと闘病した。13年5月、日本武道館の引退記念試合興行にて引退。自身がプロデュースする興行「Fortune Dream1」が、6月8日に後楽園ホールで開催される。

 日本プロレス界の絶対王者の名をほしいままにし、昨年5月、日本武道館で有終の美を飾った小橋建太が、6月に開催される「Fortune Dream1」のプロデューサーとしてリングに戻ってくる。新生活のスタートを切った鉄人・小橋に、天才テリーが胸中を聞いた。

テリー 去年の5月にプロレスの世界から引退されましたよね。どういう思いでの引退でしたか。

小橋 26年間やり続けてきて、本当はずっとプロレスラーでいる気持ちがあったんですね。僕の師匠が(ジャイアント)馬場さんですから。

テリー 馬場さんは亡くなるまでプロレスラーでしたからね。

小橋 だから僕自身も、引退ということは考えられなかったんです。ただ、やっている中で、小橋建太のプロレスがこれ以上できないということを感じて、それで引退を決めました。

テリー 重い決断ですね。

小橋 「次のステップに行かないと」という思いです。ガンをやった時、主治医に「生きていれば何でもできますよ」って言われたんですが、そのとおりだなと思ったんです。生きていればおいしいものを食べることもできるし、旅行もできるし、遊びもできる。何でもできるじゃないですか。

テリー 小橋さんはまだ46歳だしねぇ。どうですか、引退後の生活は。

小橋 今はもう完全にリングを離れて、いろんな活動に関わっていますね。

テリー 大病を患ったあとも、リングに復帰する日にちも決まってないのに練習をしていたぐらい、とにかく体を動かすタイプですよね。そういう日課は、引退した今もなかなか忘れられないでしょう。

小橋 そうですね。これからは練習をしないでおこうと思っていたんですが、どうしても気持ちが「体を動かさないといけない」という感覚になって、なかなか変わらなかったですね。26年間、ずっと練習するのが日課でしたから。

テリー 歯を磨くようなもんだよね。今でもバーベルとか、トレーニング的なことはやっているんですか。

小橋 いやそれが、去年の11月でしたか。体に菌が入ったんですよ。

テリー えっ、どういうことですか。

小橋 睾丸がガーッと大きく腫れたんです。僕は腎臓ガンにかかったんですが、普通のガンの完治は5年に対して、腎臓ガンの完治というのは10年間なんですね。

テリー ああ、まさかと疑ってしまいますよね。

小橋 はい。06年にやったので、今年で8年目なんです。とにかくすごく腫れて、シコリもあったので、「これはもしかして再発したのかなあ」と思って、すぐに病院に行きました。そうしたら「これは菌です」と。これまで僕は、体に菌が入って腫れたということは一切なかったので、これはやはり生活のリズムが変わってきたことが原因みたいですね。

テリー なるほど。

小橋 「2~3カ月したら治るから大丈夫です」と言われたんですが、体に負担をかけるような練習とかは控えるようにと言われまして。ま、普通の仕事はいいんですけど。

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