芸能
Posted on 2023年01月05日 17:59

目指すはジョン・レノン…島田奈美を熱烈支持した「アンチおニャン子」/「昭和歌謡」大ブーム…この超伝説アイドルを聴け!

2023年01月05日 17:59

 3歳から子役モデルとして活動し、84年に映画「パンツの穴 花柄畑でインプット」のオーディションで準優勝した後、同映画に本名の島田奈央子で出演。翌年、雑誌「Momoco」に登場して、西村知美、杉浦幸とともに「桃組3人娘」と呼ばれ人気者になったのが、島田奈美だ。

 レコードデビューは、翌86年5月。作詞・森雪之丞、作曲・中崎英也という、当時アイドルポップスの「金字塔」と言われたこのメンツで制作され、売上4万2000枚を記録。オリコン最高順位19位に輝いたスマッシュヒットが「ガラスの幻想曲(ファンタジー)」だった。

 しかし、ドラマティックに展開する歌詞とミドルテンポの楽曲は、可愛らしさより、しっかりした歌唱で聴かせる曲調で、おニャン子バブルに沸く当時としては、ある意味、無謀ともいえる仕上がり。結果、賞レースへのエントリーを逃している。

 まだ、あどけなさが残るキュートな顔立ち。しかし所作や佇まい、そして目力には、どこか毅然とした意志の強さが感じられ、「アイドルは歌が下手でいいんだもん」の真逆をいく姿勢が「アンチおニャン子」から絶大な支持を受けていた。

 結果、6枚目「パステル・ブルーのためいき」(87年5月)が7位、7枚目「ハロー・レディ」(同年11月)が10位と、連続トップ10入り。その原点にあったのがジョン・レノンで、かつて「ザ・ベストテン」(TBS系)出演の際、MCの黒柳徹子から、次のように紹介されている。

「奈美さんが目標にしている歌手はなんと、ジョン・レノンだそうです。彼のように自分自身の中から湧き出るように、毎日の日記みたいな歌が歌えたらいいな、と言っています」

 なるほど、さぞかしアイドルの世界は居心地が悪かったのでは、と思ってしまう。

 案の定、稀にみるスピードで歌唱力、表現力をアップさせていった彼女は、8枚目のシングル「タンポポの草原」を最後に、それまでの音楽性と決別。次作の「NO!」からは、ダンスミュージックを意識した「脱アイドル」へと舵を切った。

 だが、それが裏目に出てしまったのか否か、90年、自らの意思で芸能界を引退することになる。残したシングルは13枚、アルバムは14枚だった。

 現在は、本名の島田奈央子名義で、ジャズなどの批評を書くライター、またDJとして活躍している。

(大石玲太)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年04月26日 08:30

    3月から4月にかけて、地方などの首長選で自民党推薦候補が相次いで敗北している。高市内閣が依然として高い支持率を保つのに、だ。PR会社関係者が明かす。「4月12日の東京・練馬区長選では自民などが推薦し、小池百合子都知事も支援した前都議が圧勝す...

    記事全文を読む→
    社会
    2026年04月24日 11:30

    まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。三陸のリアス式海...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年04月29日 15:00

    中国で今、国防の要となるエリート科学者たちが、まるで示し合わせたかのように次々と謎の死を遂げている。公表されているだけでも、その数は9人。死亡者の年齢は26歳から68歳までと広いが、中国メディアやSNSでは「深夜の交通事故」など、その死亡原...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク