スポーツ

日本ダービー「スキルヴィング衝撃死」に元騎手が投じた「もっと可哀想な馬はたくさんいる」という激言

 1番人気ソールオリエンスがクビ差の2着に敗れる結果となった5月28日の日本ダービーで展開された「衝撃的な光景」は、競馬ファンに大きなショックを与えたことだろう。

 2番人気のスキルヴィングはこのレース、残り450メートルで失速し、ずるずると後退。17着でゴールすると、ルメール騎手が下馬した。その直後、ラチに激突するように倒れ、急性心不全で死亡してしまったのだ。スキルヴィングに近寄り、顔を撫でるルメール(写真)。まさかの出来事に、場内は騒然となった。

 これに猛然と噛み付いた元騎手がいた。競馬予想家の瀧川寿希也氏だ。レース後に自身のツイッターで「もっと可哀想な馬はたくさんいる」と発言し、物議を醸すことになったのである。

 瀧川氏は衝撃のシーンについて、次のように説明した。

「競走馬に産まれた段階で可哀想なんだよ もっと可哀想な馬はたくさんいるんだよ 勝てない牡馬なんてすぐ動物の餌(肉) 乗馬クラブに行けばご飯全然もらえずお客さんを危ない目にあわせない為にガリガリにして 余生を幸せに暮らせるのは出世した馬だけ そーゆー現実を理解してほしい」

 これは端的に競馬界の実相を表しているとはいえ、配慮に欠けた発言と捉えられ、批判が殺到することになる。スポーツライターが語る。

「瀧川氏は川崎競馬の騎手として、2013年にデビューしました。18年には地方競馬で172勝を挙げて、南関東のトップジョッキーとして活躍した。その一方、SNSでたびたび問題発言を繰り返したことで『競馬の信用を失墜させる行為があった』として処分を科され、そのまま引退しています。スキルヴィングの死亡については、この他にも『人間のエゴで娯楽の博打の駒にして死んだら悲しんでんの』などとストレート過ぎる発言を連発している。競馬関係者は『またか』という思いでしょう」

 ただ、毎週のように予後不良の馬が出ているのも事実。瀧川氏の物言いには問題は多かろうが、改めて競馬界の現実について考えさせられたファンは多かったのではないか。

(ケン高田)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身