スポーツ

清原和博が打率2割台のヤクルト・村上宗隆に贈る克服術「どうせこの打席を観客は誰も覚えてない」

 昨年、最年少で三冠王を獲ったヤクルト・村上宗隆が打率2割台に低迷し、苦しんでいる。その村上を次のように評したのは、野球解説者の清原和博氏だった。

「今年のWBCで村上君の気持ちがよく分かりましたよ。前でガッパンガッパン打たれて、前で敬遠されて。よく松井敬遠、ボク勝負ってあったじゃないですか。それ3、4回失敗すると心折れてくる。それを克服するのに2年くらいかかったですね」

 野球解説者・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉に出演した際のものだが(6月17日)、同時に巨人時代に味わった苦しさと開き直りの克服術について語っている。

 清原氏が巨人に移籍したのは、96年オフ。この年、本塁打38本、打率3割1分4厘の松井秀喜がいた。西武では不動の4番だった清原氏は、必然的に松井と比較される機会が多かった。心が折れたという清原氏は、そのメンタルをいかに立て直したしたかといえば、

「絶対打てないなと思ってるところで、満塁で回ってきたんです。心折れてたんで…。どうせ10年後にこの打席を大観衆は誰も覚えていないと思って、よしここはホームラン狙うしかない…って、フッと切り替えられたんです。そこから打てるようになった」

 巨人にFA移籍した選手の中で最も在籍期間が長かったのは、清原氏の9年間。94年、巨人FA第1号の落合博満は3年で日本ハムに移籍し、翌95年の広沢克己は5年で阪神に移籍した。

 槙原氏は、村上に届けとばかりに、清原氏にこう投げかけている。

「キヨからは『こんな打席、誰も覚えてないんだから』って、彼に言ってあげればいいかもしれないね」

(所ひで/ユーチューブライター)

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