スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ペイシャオブローが人気勢一蹴!」

20141225s

 今年から舞台を阪神に移して行われる2歳王者決定戦「朝日杯フューチュリティS」。アクティブミノルとコンビを組む武豊騎手が制すれば「JRAGI完全制覇」となるが、有力馬も数多く、馬券的には難解な一戦だ。

 中山で行われていた朝日杯FSは、今年から阪神に舞台を移すことになった。

 中山でのマイル戦は、スタートを切って加速がつくところで急に折れる最初のコーナーがある。そのため、多頭数になればなるほど外枠の馬は他馬にハジかれたりしてコースロスを被りやすく、内めの枠を引いた馬が有利とされている。

 そんなトリッキーなコース形態だけに、競馬の公正性に問題ありとして有利、不利が小さい阪神での施行となったわけだ。

 ともあれ今回の顔ぶれを見てみよう。

 29頭のエントリーがあり、1勝馬(500万条件)はもとより、2勝馬(900万条件)もふるい(1頭除外)にかけられるありさま。それだけ力量豊かな馬がそろったということだろうか。

 新設重賞いちょうSを勝ったクラリティスカイ、目下3連勝中のコスモナインボール、京王杯2歳S勝ちのセカンドテーブル、デイリー杯2歳Sの覇者タガノエスプレッソ、札幌2歳S勝ち後、満を持しての挑戦となるブライトエンブレム、そしてネオルミエールといったところが人気を分け合うことになると思うが、ダノンプラチナ以下、抽選組の900万条件にも有力どころは少なくない。

 ということで実に難解な一戦と言っていいだろう。有力どころ多しとはいえ、絶対視できるような馬が不在とあっては、まさに我ら穴党の出番である。

 まずは過去のデータを簡単に見てみよう。

 02年に馬単が導入されて以降、その馬単で万馬券になったのは4回。また、00年以降、1番人気馬が勝ったのは3回(2着4回)、2番人気のそれは4回(2着2回)。特に荒れてはいないが、かといって人気どころに全幅の信頼を寄せていいかとなると、うなずくわけにはいかないのが、このGI戦の特徴のようだ。

 今回は、こうしたことからも有力馬同士で決まるとは思いがたい。穴党としてイチオシしたいのは、ペイシャオブローだ。

 この馬はすでに3勝。前走の福島2歳Sは、レコードで勝ち上がっている。それなのに評価はイマイチ。というのも、ムラッ気があるのか、いつ走るのかわからないところがあり、また3勝中2勝が6ハロン戦とあって、短距離馬と見られているからだ。

 しかし、そうであればしめたものだ。

 札幌で未勝利戦を勝ち上がったのが1800メートル戦。しかも2着馬を寄せつけぬ楽勝だった。その後のコスモス賞(同距離)で6着と期待を裏切ったことから、短い距離に路線を変更させたが、これらは恐らく気性面の問題で、本質的に距離への対応力は十分備えているはずなのだ。

 実際、ペイシャオブローの父は英セントレジャー(菊花賞に相当)勝ち馬で、マイルから長距離まで距離に融通性があった。それでいて母の父は、菊花賞勝ちのダンスインザダーク。マイル戦は、むしろ歓迎と言っていいはずなのだ。さらに言えば、ダイナコスモス(皐月賞)など、近親、一族に活躍馬がズラリと居並ぶ良血。ここでも断じてヒケは取らないと見た。

「体重減りもなく、いたって順調。落ち着きが出てきたのも好材料。この分なら持てる力は出し切れると思う」

 菅原調教師はじめ厩舎スタッフは、こう状態のよさを強調している。よほどの道悪にならないかぎり、大きく狙ってみたい。

 混戦である以上、連下は手広く。いずれにせよ、簡単には決まらないと見ている。

◆アサヒ芸能12/16発売(12/25号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
4
大谷翔平が「嘘つき」と断言した元通訳・水原一平の潜伏先は「ギャンブル中毒の矯正施設」か
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか