社会

【11月15・16日】タイ「SNS映えするローイクラトン祭り」は会場に入るだけで「7万円」という狂気の沙汰

 タイ・チェンマイで毎年開催され、SNS映えすることで知られる「ローイクラトン祭り」。この祭りでは「コムローイ」と呼ばれるランタンが夜空に放たれ、幻想的な光景が広がる。今年も11月15日と16日に開催予定だが、近年は参加費用の高騰が問題視されている。

 かつてはチェンマイ市内のどこでも自由にコムローイを飛ばすことが許されたが、現在は航空保安法の影響により、ランタンの一斉打ち上げができるのは、指定された有料会場のみ。年々、チケット価格が上昇しており、旅行者からは「高すぎる」と不満が漏れている。タイの旅行事情に詳しいジャーナリストが言う。

「チェンマイ出発のコムローイ祭りで、例えばビュッフェと旧市街地近くからの送迎付きプランが約7万円以上。ただコムローイを飛ばすためだけに、とても現実的とは思えない価格のチケットが販売されています。この料金は会場への入場用のみで、航空券や宿泊費は別途用意する必要があります。ローイクラトンの時期は、タイの1年で最もホテル代が高騰し、通常の3倍から4倍になることも。日本からの往復航空券だけで10万円ほどかかり、さらにホテル代も含めて3泊ほどの滞在で、最低でも1人30万円はかかる計算になります」

 頻繁にタイを訪れる筆者にとって、30万円あれば節約して1カ月ほど滞在できる。ローイクラトンの参加費用としては、なんとも信じがたい高さだと感じる。バンコク在住の日本人男性も、次のような不満を口にする。

「ローイクラトンや4月の旧正月に行われるソンクラーン(水掛け祭り)は、タイ在住者にとっては憂鬱なイベントです。ソンクラーンは連休中なので日本に帰国することもできますが、ローイクラトンは平日に行われるため、普通に出勤しなければなりません。ソンクラーンのような派手な騒ぎはありませんが、渋滞がひどく、会社から家に帰るだけでも通常の倍以上の時間がかかります。居住者にとっては、ただ人が多いだけのイベントですね」

 年々、価格が上がるチェンマイの名物コムローイ祭りは、今では地元の人々には手が届かないものとなりつつある。そのため、富裕層の外国人観光客やインフルエンサー向けのイベントとしての側面が強まっているのだ。

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