社会
Posted on 2024年11月06日 05:59

【11月15・16日】タイ「SNS映えするローイクラトン祭り」は会場に入るだけで「7万円」という狂気の沙汰

2024年11月06日 05:59

 タイ・チェンマイで毎年開催され、SNS映えすることで知られる「ローイクラトン祭り」。この祭りでは「コムローイ」と呼ばれるランタンが夜空に放たれ、幻想的な光景が広がる。今年も11月15日と16日に開催予定だが、近年は参加費用の高騰が問題視されている。

 かつてはチェンマイ市内のどこでも自由にコムローイを飛ばすことが許されたが、現在は航空保安法の影響により、ランタンの一斉打ち上げができるのは、指定された有料会場のみ。年々、チケット価格が上昇しており、旅行者からは「高すぎる」と不満が漏れている。タイの旅行事情に詳しいジャーナリストが言う。

「チェンマイ出発のコムローイ祭りで、例えばビュッフェと旧市街地近くからの送迎付きプランが約7万円以上。ただコムローイを飛ばすためだけに、とても現実的とは思えない価格のチケットが販売されています。この料金は会場への入場用のみで、航空券や宿泊費は別途用意する必要があります。ローイクラトンの時期は、タイの1年で最もホテル代が高騰し、通常の3倍から4倍になることも。日本からの往復航空券だけで10万円ほどかかり、さらにホテル代も含めて3泊ほどの滞在で、最低でも1人30万円はかかる計算になります」

 頻繁にタイを訪れる筆者にとって、30万円あれば節約して1カ月ほど滞在できる。ローイクラトンの参加費用としては、なんとも信じがたい高さだと感じる。バンコク在住の日本人男性も、次のような不満を口にする。

「ローイクラトンや4月の旧正月に行われるソンクラーン(水掛け祭り)は、タイ在住者にとっては憂鬱なイベントです。ソンクラーンは連休中なので日本に帰国することもできますが、ローイクラトンは平日に行われるため、普通に出勤しなければなりません。ソンクラーンのような派手な騒ぎはありませんが、渋滞がひどく、会社から家に帰るだけでも通常の倍以上の時間がかかります。居住者にとっては、ただ人が多いだけのイベントですね」

 年々、価格が上がるチェンマイの名物コムローイ祭りは、今では地元の人々には手が届かないものとなりつつある。そのため、富裕層の外国人観光客やインフルエンサー向けのイベントとしての側面が強まっているのだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク