野球ファンにとっては、久々に見る「名コンビ」だったのではなかろうか。
メジャー復帰を目指してプエルトリコのウインターリーグに参加中の藤浪晋太郎と、大阪桐蔭高校時代にバッテリーを組んだオリックス・森友哉が退団に臨んだのだ。
これはYouTubeチャンネル「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」にゲスト出演して実現したものだが、藤浪は野球ゲーム「パワフルプロ野球 栄光ナインクロスロード」に「特待生」として登場。栄光ナインは、同ゲームに実装されているモードのひとつで、プレーヤーは高校野球の監督となり、全国制覇へ導くのが目標となる。
藤浪はゲーム内では、高校生としては別格といえる平均球速146キロ、最大球速167キロの能力を与えられており、
「1年生で146キロもでえへんなぁ」
と苦笑いだ。コントロールのGについては不満顔だ。
「高校生の時はもう少しよかったよな。プロに入ってからはコントロールGやけど」
しかし、ファンの意見はなかなか辛辣だ。いくつか拾ってみると、
「藤浪は指示どおりの練習をしないとかそういった特能が欲しい」
「赤特に『顔面投球』入れとけよ」
「栄冠クロスやってるけど、ピッチャーは変化球が命なので、藤浪は正直使えない」
対談の司会はPL学園野球部出身のフリーアナ、上重聡。ここで3人のやり取りを再現すると、
上重「監督として15歳の藤浪選手をどう育てていきたいですか」
藤浪「とりあえず、コントロール矯正。ストライク入るように」
森「自分だったら、コントロールはどうでもいい。とりあえず球速を上げる」
最終的には本人たちの意見をもとに、藤浪のコントロールはGからFにアップした。
メジャーリーグへの再昇格を目指す藤浪はどうやら、自身の弱点である「制球難」を十分に自覚している様子。しかし、言うは易し行うは難しで、くだんのウインターリーグでは相変わらずノーコンぶりを晒している。ここまで4試合に先発し、11回2/3を投げて10四球、4死球、5暴投で、防御率3.86という状況だ。
対談ではなんと、
「チャンスがあるならぜひ(森と)組んでみたい。喜んでくれる人もいると思う」
と語った藤浪。いっそ、森が所属するオリックスに入団するもありかもしれない。オリックスがどう思っているかは知らないが…。
(ケン高田)