スポーツ

「種付け料トップ」になった「キズナ産駒」が勝つわ勝つわ!勢いが止まらない「春の重賞戦線」

 キズナ産駒のナチュラルライズ(牡3)が3月26日の交流重賞・京浜盃(JpnⅡ)を圧勝し、ダート3冠路線の主役に躍り出た。これで3歳世代8頭目の重賞勝利。それも芝、ダート、コース、馬場状態、性別不問で結果を出しているのだから凄い。先週のフラワーカップ(GⅢ)などは1着から3着まで全てキズナ産駒で、呆れてしまうほどだった。

 種牡馬としての凄さを思い知らされたのは、ジャスティンミラノが皐月賞を制したのをはじめ、15の重賞を勝ち、祖父サンデーサイレンス、父ディープインパクトに続く父仔3代にわたるリーディングサイヤーになった昨年だ。その前年までは3年続けて4位だったが、一気に首位の座を獲得してみせた。

 当然、種付け料はグーンとアップ。2024年度の1200万円から800万円増加して、今年は2000万円となった。これはキタサンブラックとイクイノックスに並んでトップだが、産駒の今後の活躍によっては、もっと上がっていくこともありそうだ。

 今週は高松宮記念(GⅠ、中京・芝1200メートル)にこそ産駒の出走馬がいないが、土曜の毎日杯(GⅢ、阪神・芝2000メートル)と日経賞(GⅡ、中山・芝2500メートル)には有力馬を出走させる。毎日杯には新馬、シンザン記念(GⅢ)を勝って3連勝を目指すリラエンブレム(牡3)が、日経賞には京都記念(GⅡ)2着の上がり馬リビアングラス(牡5)が出てくるのだ。

 その後も大阪杯(GⅠ、阪神・芝2000メートル)には重賞2連勝中のシックスペンス(牡4)が出走予定。そして2週後の桜花賞(GⅠ、阪神・芝1600メートル)にも、フィリーズレビュー(GⅡ)を勝ったショウナンザナドゥ(牝3)とアルテミスS(GⅢ)を勝ったブラウンラチェット(牝3)が出走を予定している。

 いや、これでは終わらない。4月20日の皐月賞(GⅠ、中山・芝2000メートル)には、3戦3勝の大物エリキング(牡3)が戻って来る。右第1指骨を剥離骨折した11月23日の京都2歳S(GⅢ)以来となるが、3月半ばに帰厩してからは順調に乗り込まれており、8分から9分の状態で出走できそうだ。なお、札幌2歳S(GⅢ)を勝ったマジックサンズ(牡3)ときさらぎ賞(GⅢ)を勝ったサトノシャイニング(牡3)に加え、前記したリラエンブレムも出走する予定となっている。

 キズナ産駒は現在、JRA重賞を4週連続で勝利しているが、今の勢いならば、その記録を伸ばしていくことは十分に可能だろう。

(兜志郎/競馬ライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身
4
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
5
前田日明「しくじり先生」で語らなかった「最大のしくじり」南アフリカ先住民事件