ボクシング世界4団体統一王者でパウンド・フォー・パウンド2位の井上尚弥は、9月にムロジョン・アフダマリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うとされている。仮にムロジョン戦で勝利した場合、12月にフェザー級に階級を上げ、WBAフェザー級王者ニック・ボール(イギリス)に挑むプランが明かされている。
元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏が、自身のYouTubeチャンネル「具志堅用高のネクストチャレンジ」で、素朴な疑問に答えた。その質問とは、
「今年あと2試合、年4試合というところで、井上チャンピオンが普通に戦えば勝利を重ねられるというところなんですが、年4試合のダメージであったり、疲れとかメンタルの部分というのが、少し心配な部分も残るかな…」
具志堅氏はこう答えている。
「早い回のKOで2試合やってるから。これが12回とか、昔は15回だったけど、それがフルラウンド判定で試合をした時には、体力的にも回復力もなかなかキツイと思うけど。フルラウンドの判定までやってないから、体のパンチをもらうダメージは残ってないと思いますね」
その具志堅氏はどうだったかといえば、ファン・ホセ・グスマン(ドミニカ共和国)を7回KOで破り、WBA世界ライトフライ級のベルトを獲得したのは1976年10月10日。以降、1977年に3試合、1978年に4試合(うち1試合はノンタイトル戦)、1979年に4試合、1980年に3試合と、ハードなスケジュールをこなした。日本人男子の記録となる13度の防衛を重ね、このうち5度の15回判定を経験している。
ダウンを喫するよりもフルラウンド判定の方がダメージが大きいと主張する具志堅氏に、ボクシングファンは井上の2025年完勝を期待してしまうが、問題は次戦の展開次第か。
(所ひで/ユーチューブライター)