男女問題が支持率を直撃している。昨年の衆院選挙でブームを起こした国民民主党は、衆議院では公示前の4倍増、合計28議席を得たのだが、その直後に玉木雄一郎代表が元グラビアアイドルと不倫に耽っていたことが発覚。さらには4月には同党の平岩征樹衆院議員が偽名を使い、独身と偽っての不倫も明るみに出た(その後、離党届が出されて受理)。
その上、倉持麟太郎弁護士との不倫スキャンダルを2017年に起こし、その妻が自殺する悲劇を引き起こした山尾(本名:菅野)志桜里氏が、今夏の参院選の候補者となったのだ。
今や「不倫政党」「国民不倫党」などと呼ばれ、イメージは急激に悪化。昨年のブームはすっかり沈静化しつつある。
「ある野党が行った極秘世論調査でも、国民民主党の支持率は大きく低下したと出たようです。最近、玉木代表や榛葉賀津也幹事長、古川元久代表代行が緊急の会合を開き、その対策を練っていますね」(永田町関係者)
夏の参院選では、候補者選びが難航。問題を抱える山尾氏のほか、ワクチンや原発をめぐって過激な言動を展開していた元格闘家の須藤元気氏を擁立、苦渋の決断に至った。須藤氏は、過去の言動を訂正し、
「原発はエネルギー安全保障と現実的対応の観点から、活用は必要と考えている。ワクチンは科学的根拠を否定する立場ではありません」
として、国民民主党の確認書にサインした。野党関係者が言う。
「急激な党勢拡大で優秀な候補者を集められず、NHKから牛田茉友アナウンサーを強引に引き抜いて公認しましたが、1人区でなかなか候補者を立てられない事態になっています。山尾氏も須藤氏も、本来ならば候補者にはなりえないレベル。移り変わりの激しい新設政党だけに党員の質が問題視されており、このままブームが続くかは怪しいところ」
候補者の質をめぐって、連合をはじめ支援団体からも出る批判的な声を浴びながら、候補者擁立の作業を続けている。
(田中晃)