スポーツ
Posted on 2025年07月02日 19:30

横浜F・マリノスがJ1残留を死守したい「切迫した理由」チーム売却の危機が…

2025年07月02日 19:30

 サッカーの名門・横浜F・マリノスが、J2降格の危機にあえいでいる。第22節終了時点で、3勝13敗6分の最下位。勝ち点は15で、J1残留圏内となる17位の湘南ベルマーレに8点差をつけられている。

 なにしろ今季だけですでに監督を二度も解任し、昨年にサガン鳥栖を率いた川井健太氏に監督就任を要請したものの、実現せず。結局、大島秀夫ヘッドコーチを内部昇格させるというドタバタ劇を繰り広げた。

 横浜F・マリノスはJリーグ発足時に加盟した「オリジナル10」の中で、鹿島アントラーズとともに、J2に降格したことがないクラブだ。もし降格となれば、チームの歴史に泥を塗ることになる。

 それだけに、なんとしてもJ1に残留したいところだが、名誉のほかにもっと切実な事情があると、スポーツ紙記者は指摘するのだ。
「Jリーグは来年、春秋制から秋春制に移行することが決まっており、2026-27シーズンは2026年8月の第1週からスタートします。空白となる春から秋までは『J1リーグ特別大会』が開催される。この大会は期間が短いこともあり、J2への降格とJ2からの昇格はありません。横浜F・マリノスが今季J2に降格すると、最短でも1年半はJ1に上がることができないんです。J2降格によって観客が減るのが通常で、つまりは1年半もの間、入場料収入が減ることになる。それは絶対に避けたいでしょう」

 入場料収入が減れば、年俸の高い有力選手を手放すことになりかねない。1年半もJ2で戦うことになるならと、チームを離れる選手も出てくるはずだ。

 いずれにしても戦力ダウンは避けられず、ますますJ1昇格は難しくなる。J2降格チームが戦力を維持できず、そのままJ2暮らしになってしまうのは、よくあるパターンだ。

 そうなれば、日産自動車が横浜F・マリノスを売却する可能性が出てくる。
「日産のイバン・エスピノーサ社長は新聞のインタビューで、サッカーや野球などのスポーツ事業について『絶対に続けるとは言えないが、ストップする計画はない』と話しています。今のところマリノスを売却する考えはないようですが、もし1年半のJ2暮らしとなれば、考えが変わる可能性はあるでしょう。J2は注目度が低く、広告宣伝効果を期待する企業にとっては、わざわざ所有する意味は薄くなりますから」(前出・スポーツ紙記者)

 そうならないためにも、まずは目の前の試合で結果を出し、少しでも勝ち点を積み上げることが求められている。

(鈴木誠)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク