スポーツ
Posted on 2025年07月07日 19:30

強すぎる阪神にOBが警鐘を鳴らす「野球史に残る転覆劇」と「意外な心配事」

2025年07月07日 19:30

 2位・広島に6ゲーム差をつけて独走、強すぎる藤川阪神に、妙な心配をするOBが、日に日に増えてきている。

 阪神は7月6日のDeNA戦に5-1で完勝し、今季最大の8連勝となった。貯金は今季最大の15とし、このまま勝ち続けると、7月16日にもリーグ制覇への優勝マジック46が点灯するという。

 星野仙一監督時代の2003年7月8日には、セ・リーグ最速となる優勝へのマジック49が点灯し、9月15日に18年ぶり優勝を決めた。その当時を彷彿させる快進撃に、阪神ファンからは恒例の「アカン、優勝してしまうろ」の声が飛び出し始めている。

 関西のスポーツマスコミ各社は優勝を想定して、早くも特別号や特別番組制作に乗り出してしているという。スポーツ紙デスクが言う。
「そろそろ日々の編集会議の合間を縫って、優勝号の企画立案が始まっているし、営業も優勝時のお祝い広告集めを始めようとしています」

 早くもお祭りムードだが、「浮かれるのはまだまだ早い」と警鐘を鳴らすOBがいる。
「確かに今の阪神には、このまま失速する要素は少ない。打線は覚醒した佐藤輝明を中心にうまく回っているし、投手陣も先発、中継ぎ陣は盤石だからね。でも、野球に絶対はないんだよ。亡くなった長嶋(茂雄)さんが劇的に優勝した、1996年のメークドラマの例もあるでしょ。あの時は7月6日に広島に11.5ゲーム差つけられていたけど、それをひっくり返したからね。勝負は下駄を履くまで分からない」

 長嶋巨人だけではない。1963年には中西太監督が率いる西鉄が、7月12日に14.5ゲーム差あったのを猛追し、大逆転でペナントレースを制したケースもある。10ゲーム差以上を引っくり返されたことなど、長いプロ野球の歴史では10回以上も存在するのだ。

 別のOBは、意外な言葉を口にする。
「このままだと、ペナントレースを制した後の方が心配かもしれない」
 いったいなぜかといえば、
「あまり早く優勝してしまうと、その後のモチベーションやコンディション維持が難しいからね。優勝するとどうしても、選手は一時的に気が抜ける。そこからすぐにクライマックス・シリースに突入すればいい緊張状態で、戦闘モードのまま突入できるだろうが、早めに優勝してしまうとね…。圧倒的な力を発揮して早い段階でリーグ優勝したチームが、CSを勝ち上がってきたチームに下剋上を食らった例はいくつもある」

 3度目の日本一を目指し、勝って兜の緒を締め続けろ、ということか。

(阿部勝彦)

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