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記事全文を読む→ホントーク〈みうらじゅん×パトリック・ハーラン〉(2)仙人みたいになりたいです
パックン 本のタイトルにある「アウト老」とは、どういう老人のことですか?
みうら 簡単に言うと、周りを呆れさせるくらいのハミ出し老人のことです。
パックン 「老害」とは違うんですか?
みうら 「アウト老」はそう言われるのもアウトでね。できるかぎり他人に意見を押しつけたり、マウントを取らぬよう生きなければなりません。
パックン 「老害」についてはどう思われますか?
みうら いい年になっても1学年上だとか、そんなのどうでもいいじゃないですか。そういうマウントを取ろうとする人を「マウンテンゴリラ」と呼びます(笑)。もういっそのこと、呼び方を、国会みたいに「何々君」とかにすればいいと思っています。
パックン 僕もパックンでいいのに「パックンさん」とか呼ばれます。でも最近、パックンはもう似合わないから「パッサン」にしたら、とも言われました。
みうら 「パッサンマッサン」、そのコンビ名にして、漫才やってほしいですね(笑)。
パックン それはお断りします(笑)。でも、もしかしたら今年の新語・流行語大賞に「アウト老」がノミネートされるかもしれませんね。
みうら 選考委員がアウト老であればね(笑)。だったら「老いるショック」「老けづくり」もセットでお願いしたいもんです。
パックン 老いることがショックということですか?
みうら そうです。例えば、捜していた文庫本が何と冷蔵庫に入っていた時とかね、「老いるショック!」と声を高らかに言うのがいいでしょう(笑)。
パックン それ、いいですね(笑)。みうらさんは今、67歳になられたんですね。
みうら 「老けづくり」してますんで、もっと老けて見られたいんですけどね(笑)。
パックン 「若づくり」じゃなくて。
みうら 年をとるとつい、若づくりしがちじゃないですか。そんな自然の摂理にあらがうんじゃなくて、さらに老けを盛る。それが世間の常識に反発するロック的な生き方と思ったもので。
パックン ヒゲを伸ばされているのも、そうですか。
みうら 仙人みたくなりたいです。それにね、言われて傷つく言葉から濁点を取る運動もしていきたいんですよ。“チヒ、ハケ、テフ”こんな具合にね(笑)。
パックン 確かに。ということは、「老害」は?
みうら ろうかい、になります(笑)。
パックン ちなみに、パックンはどうですか?
みうら “パ”の半濁音がめちゃポップでいいですね。だって「おっぱい」。こんな好きな半濁音はありませんからね(笑)。
ゲスト:みうらじゅん 1958年京都市生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。以来、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャンなどとして幅広く活躍。97年、造語「マイブーム」が新語・流行語大賞受賞語に。「ゆるキャラ」の命名者でもある。05年、日本映画批評家大賞功労賞受賞。18年、仏教伝道文化賞沼田奨励賞受賞。「マイ仏教」など著書多数。
聞き手:パトリック・ハーラン 1970年、アメリカ・コロラド州生まれ。93年、ハーバード大学を卒業後来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」で一躍人気者に。「報道1930」(BS-TBS)でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。12年から東京工業大学(現・東京科学大学)非常勤講師に就任。
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