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記事全文を読む→ロケットスタートの広島に立ちはだかる王者・阪神の「絶対的な天敵」大竹耕太郎…攻略法は「キラー男」と「2軍の2人」
セ・リーグで開幕3連勝したのは、広島とヤクルトの2球団。どちらも野球評論家による順位予想では軒並み、下位に位置付けられている。
数字だけを見れば、最高のスタートだった。だが、とりわけ広島の首脳陣は、手放しで喜んではいないだろう。なにしろ中日との3連戦のスコアは6-5、2-1、1-0。合計得点は9にとどまり、第3戦に至っては相手エラーで転がり込んだ1点を、栗林良吏の完封で守り切っただけだ。
3試合を通じてのチーム打率は、わずか2割2分1厘で、リーグ最下位。ファビアンが12打数6安打と孤軍奮闘し、佐々木泰が3安打を放ったが、その陰で中村奨成は11打数ノーヒット、ベテラン菊池涼介も10打数1安打と沈黙した。打線全体としては、投手力に完全におんぶにだっこの「薄氷の3連勝」だった。
救いだったのは、ルーキーの勝負強さだ。ドラ1・平川蓮が開幕戦で同点2点タイムリーを放ち、ドラ3・勝田成はセ・リーグ新人初となる、開幕戦サヨナラ打を決めた。この2人に加え、投手の齊藤汰直、赤木晴哉と、12球団最多となるルーキー4人を開幕1軍に抜擢した新井貴浩監督の決断は、見事に的中した。
だが、問題はここからだ。今週末にはいよいよ、王者・阪神が立ちはだかる。
阪神が広島にぶつけてくると見込まれるのは「天敵」大竹耕太郎だ。阪神移籍1年目の2023年、広島戦7試合で6勝0敗、防御率0.57という衝撃的な投球で、カープファンの心をへし折った。
翌2024年も6試合3勝1敗、防御率2.13と、黒星がついた年ですら、広島打線をほぼ封じ込めた。
昨年は7試合6勝1敗、防御率2.85で、3年間の通算は20試合15勝2敗、防御率1.79。チーム打率2割2分1厘の打線がこの天敵をどう攻略するのか、首脳陣にとって頭の痛い課題であることは間違いない。
ところが、である。その大竹を2軍でボコボコにした男たちがいた。3月28日のファーム・阪神戦で、堂林翔太が大竹から先制の1号3ランを左翼席に叩き込み、末包昇大も2点タイムリーを浴びせてマウンドから引きずり降ろした。試合前まで打率1割と苦しんでいた堂林だが、大竹から放った一発に、手応えを口にした。
この2人、実はデータの裏付けがある。大竹との個人対戦成績で、末包は通算29打数9安打の打率3割1分。堂林も14打数4安打の打率2割8分6厘と、いずれもチーム上位の数字を残している。
そして広島で最も大竹を打っている打者は中村奨成で、通算21打数7安打、打率は3割3分3厘だ。だがその中村が開幕3連戦で無安打と、ここまで当たりは止まっている。
1軍で「大竹キラー」の筆頭である中村が、阪神戦前のヤクルト3連戦で調子を上げることができなければ、同じく大竹との相性に実績がある末包と堂林をファームから引き上げて、週末の阪神戦にぶつける手はあろう。
新井監督はどう動くか。中村の奮起を信じて待つのか、天敵攻略のデータが裏付ける「ファームの刺客」をもってくるのか。就任4年目の指揮官にとって、週末の阪神戦は今季の命運を左右する、最初の「決断の時」だ。
薄氷の3連勝を本物の勢いに変えられるか。全てはベンチのハラひとつにかかっている。
(ケン高田)
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