芸能

ドラマ版「デスノート」の掲示板はあの国並みの言論統制?

20150709deathnote

 7月5日に放送された第1話が16.9%の高視聴率をマークしたドラマ「デスノート」(日本テレビ系)。ネットには「意外に面白い」という肯定意見もあれば、「やっぱ終わった」という声もあるなど、賛否両論だ。これほど話題になっているのはドラマ化が一定の成功を収めたからという見方もできるだろう。

 そんななか、ドラマ公式サイトに用意されている掲示板の言論統制が酷いという声があがっている。放送開始前から否定的な意見が一切載っていないと話題になっていたが、いざ放送が始まってみると、コメントは大絶賛のオンパレード。まさに「デスノート様 万歳(マンセー)」と言わんばかりの、礼賛で埋め尽くされているのだ。

 その内容は、「賢人クンがかっこよすぎてサイコー」「窪田君の演技には力が入っていた」「映画よりドラマ版のキャスティングのほうが好き」など、読んでいるほうが気恥ずかしくなってくるような大絶賛コメントばかり。なかには「最高視聴率おめでとうございます」という、関係者ですかと聞きたくなるような応援コメントまで載っている始末だ。

 ちなみに同掲示板には利用に際しての注意書きが用意されており、誹謗・中傷の禁止や著作権違反の投稿はできないなどと断っているものの、ドラマを批判してはいけないとは一言も書いていない。それにも関わらず、なぜ礼賛コメントのオンパレードになっているのだろうか。

 実は日テレ側は抜け道を用意していた。それは、投稿が掲載されない理由について、「いかなる場合もお答えできません」との逃げを打っていたのである。つまり、ドラマ批判は掲載不可という内部基準があったとしても、それを公表する義務はないということなのだ。外部からうかがい知れないルールがあるとは、まさにあの独裁国家のやり口と同じではないだろうか。

 それでいて、日テレ側はまるでリアルタイム掲載されているような演出も忘れない。放送後の6日(月)には、夜中の2時や3時に投稿されたコメントも掲載。スタッフが夜通しで対応していた苦労がしのばれる。ただし最新のコメントは6日の夕方が最後で、7日の投稿は17時の時点でゼロ。担当スタッフが代休でも取っているのだろうか。

 ともあれ、番組の掲示板だけを見ると、最高のドラマのように思える「デスノート」。少なくとも初回視聴率は今期のドラマで最高値を叩きだしたのだから、番組側も批判をあえて受け入れるくらいの度量を見せてもいいのではないだろうか。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身