スポーツ
Posted on 2015年10月22日 09:56

プロ野球”黒いドラフト”封印された真相「荒木大輔は巨人志望だったが…」

2015年10月22日 09:56

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 早稲田実業のエースとして甲子園で大ちゃんフィーバーを起こした荒木大輔は、根っからの巨人ファン。

「巨人なら(プロに)行きたい。そうでなければ早稲田大に進学」と公言していた。スポーツ紙デスクが明かす。

「本当に巨人以外を拒否していました。荒木獲得を狙っていたヤクルトが実家に日参しても取りつく島がない。荒木の両親はドラフト前からヤクルトに対し、『ウチの子は巨人じゃなければ大学に行くと言っています』と伝えていました」

 ところが、82年のドラフトではヤクルトが敢然と1位指名を強行。巨人と競合しながらも交渉権獲得のクジを引き当てた。この時点で荒木は、大学進学の意思を固めていたという。

「ヤクルトは指名の挨拶もできませんでした。実家のインターホンを押しても出てこない。門前払いで、まったく会ってもらえなかったんです。ついに武上四郎監督が手土産を持参して、じきじきに挨拶に出向くことになった。それでも会うことはかなわず、武上監督は手土産を玄関前に置き、帰りました。ところが荒木はそれさえ取りに出てこようとせず、日にさらされてダメになった。デザート類か何かだったと思います。その様子が報じられるや、すごい反響。『ひどすぎる。会うぐらいはいいだろう』『食べ物を粗末にするな』と世間の批判が殺到したのです」(スポーツライター)

「手土産放置事件」が引き起こした世論に押される形で、荒木はようやくヤクルトと面会する。ヤクルトは熱意を伝え、程なく入団の手はずとなったのだった。

 近年のドラフトで物議を醸した選手に、巨人入団を巡って批判を浴びた澤村拓一と菅野智之がいる。

 10年のドラフトで巨人は中央大の澤村を単独1位指名。「一本釣り」に成功した。ドラフトの約3週間前、巨人の系列スポーツ紙が「澤村の巨人に対する思いは強く、ドラフト会議で他の11球団から指名を受けた場合には、メジャー行きや浪人も辞さない決意を示している」と報道。さらに中央大の監督が、巨人以外の指名を受けた場合には会見を拒否する旨の発言をして牽制も。この態度が巨人以外の指名を妨害する卑劣な工作だとし、「ドラフトの形骸化だ」「事実上の逆指名」と批判を浴びたのだった。

 翌11年、巨人は再び東海大の菅野を巡って騒動を起こす。巨人入団を希望する菅野を日本ハムが競合指名し、クジ引きの結果、交渉権を獲得。これに菅野の祖父・貢氏が「事前挨拶もなく、人権蹂躙だ。失礼じゃないか」と激怒したのだ。前出・スポーツライターが憤る。

「貢氏は、菅野の伯父であり自身の息子でもある原辰徳監督の下でプレーさせたいという個人的な情をドラフトに持ち込んでしまった。指名されて行くも行かないも自由ですが、失礼だと言うのはおかしいでしょう。日本ハムはルールにのっとって指名しているんだから」

 菅野は日本ハム入団を拒否して「浪人」を選択し、翌年のドラフトで今度は巨人が単独指名。これも日本ハムやDeNAの調査書受け取りを拒否して「意中の球団以外の指名がないことを祈るだけ」と牽制し、東海大の監督も「巨人指名でなければアメリカに行く」と、半ば恫喝発言を繰り出した妨害工作のたまもの。DeNA・高田繁監督は「脅しをかけるようなことをしてはいけない」と反発し、楽天・星野仙一監督も「なぜそういうことを言うのかな。そうなったら勝手にアメリカに行けばいいだろ!」と激怒したのも当然のことだろう。

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