政治

驕れる安倍自民党「密室大暴言」を一挙暴露(2)なぜ不用意な発言が飛び出すのか?

20160310u

 それにしても、かくも世論を逆なでする不用意な発言がなぜ次々と飛び出すのか。この点について、安倍政権に一定の距離を置く自民党のベテラン議員は、

「党内には今、安倍一強体制にあぐらをかいた『気の緩み』が蔓延している。しかも、思慮を欠いたオソマツな発言には、日頃から思っていることがつい出てしまったというよりは、日頃から言っていることがそのまま出てしまった、という側面もある。表に出ているのは氷山の一角だよ」

 と断じたうえで、次のように実態を暴露するのだ。

「特に目に余るのが、安倍チルドレンを中心とする若手議員や、安倍さんに強い共感を抱く一部の中堅議員。実際、彼らが密室に3人も集まれば、国民や野党をコケにしているとしか思えない大暴言大会になる、と聞いている。今後また、こうした暴言の一端が公の場面で飛び出すのではないかと、私は心配だ‥‥」

 このベテラン議員によれば、彼らが個室などを貸し切って開く夜の酒席などでは、次のような会話が展開されることも決して珍しくはないというのだ。

若手A 安保関連法案の強行採決の時もそうだったけど、何をやっても安倍さんの支持率はビクともしないねぇ。さすがだよ。

若手B 落ちっこない。安倍さんがひと言、「次の春闘でも賃上げを」とでも言えば、世論なんておもしろいようにコロッと変わる。国民なんてちょろいもんだ。

若手A ちょろい、ちょろい。国民のレベルもその程度ということだよな。

中堅C 今、安倍さんが解散を打っても、自民党は圧勝するんじゃないか。維新との合流問題で揉めている民主党はアホだし。

若手B 民主党なんて、ほっといてもなくなる。消滅は時間の問題だよ。

 有名な和歌の一節ではないが、「忍ぶれど色に出でにけり」どころか、日頃の暴言三昧が必然的に舌禍事件を招いているのだ。実は先の丸川氏の反放射能派発言にも、同様の素地を指摘する声がある。

 甘利氏の後任大臣に就任した石原伸晃氏(58)は環境相時代、汚染土などを処理する中間貯蔵施設の建設を巡り、「最後は金目でしょ」と発言して、福島をはじめ国民的な猛批判を浴びた。だが、米軍普天間基地の辺野古移設問題も含め、「最後は金目」とのホンネを陰で口にする議員は少なくないというのだ。安倍総理に近い中堅議員も、次のように指摘する。

「あくまでも水面下での話だが、若手のイケイケ議員の中には、『沖縄の米軍基地を含め、迷惑施設の建設については、最終的にカネの話になる。ゴネ得を許さないためにも、(地元住民に)釘を刺しておくのはいい』などのホンネを漏らす者もいる。もっと鼻っ柱の強いのになると、『福島はどうせ元には戻らない。汚染されているところに汚染土を置くのは当然』などと口走る議員も。薄氷を踏む思いで安倍政権を支えてきた一人として、こうした考え方をホンネとして抱く同志の存在は残念でならない」

カテゴリー: 政治   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨人・甲斐拓也「自信満々の交流戦データ」がまるで役立たず…1イニング複数失点の「起用問題」
2
3A自由契約の藤浪晋太郎獲り「自粛ムード」を生んだ日本ハムの「チーム内ウハウハ事情」
3
「アッコにおまかせ!」から芸能ニュースが消えた…和田アキ子の「無自覚な舌禍」を阻止せよ
4
広瀬すずの代表作「ちはやふる」で先にキャスティングされていたのはのんだった/代役女優の「替えが利かないブレイク魔術」(3)
5
「ロボット審判」導入に江川卓が異議!長嶋茂雄と球審の「ド真ん中をボール」判定事件が…