スポーツ

勝ち星独占!M・デムーロ&C・ルメールによる競馬界への猛威(1)2人で400勝が現実的に…

20160428v1st

 菜七子フィーバーに沸く競馬界がGIシーズンに突入してさらに盛り上がる中、なぜか日本人騎手の浮かない顔が目立つ。それもそのはず。2人の外国人旋風が吹き荒れ、勝ち鞍を独占状態。モンゴル勢に勝ち星をさらわれている大相撲界のごとく、悲痛な声が聞こえてくるのである。

 桜舞う阪神競馬場でGI・桜花賞が行われた4月10日、藤田菜七子(18)が、裏開催の福島競馬場でJRA初勝利を上げた。初騎乗から51戦目での勝利はファンの大歓声に包まれたが、このローカルの地には、意外な騎手も参戦していた。スポーツ紙デスクが言う。

「昨年の桜花賞をレッツゴードンキで制し、GI24勝を誇る豪腕・岩田康誠(42)です。桜花賞当日にローカル参戦とはビックリ。この日は田中勝春(45)も福島3RでJRA通算1700勝を飾ったり、前日の落馬負傷がなければ横山典弘(48)も騎乗予定と、例年では考えられない豪華なメンツがそろっていました。カッチーとノリさんは東(美浦トレセン所属)で、年齢的にもしかたないとしても、まさか西(栗東トレセン)の岩田が乗りに来るとは。そのうえ、GI・皐月賞も乗り馬がないなんて、以前なら考えられない事態です」

 岩田の絶不調ぶりは週刊アサヒ芸能2月18日号で報じ、調教拠点を西から東に移す可能性についても触れたが、それが現実のものとなった。スポーツ紙デスクが続ける。

「岩田は主戦を務めるヌーヴォレコルト(美浦・斎藤誠厩舎)の調教に騎乗するため、その期間内はレースも関東圏を中心にすると説明していた。ただ、『もう一度、ゼロからやろうと。(地方の)園田時代の気持ちを忘れてしまってるので、ストイックに自分をいじめていかないとNO1にはなれない』とも語っていました。社台グループの主戦の座を(栗東トレセン所属の)M・デムーロ(37)とC・ルメール(36)に奪われたことで、2人との対戦を避けて東に逃げてきた感じです」

 ばかりかその美浦から福島へと「追いやられた」形なのである。

 昨年12月のヌーヴォレコルトの香港遠征でR・ムーア(32)に乗り替わられた岩田にとって、昨年3月からJRA所属となったデムーロとルメールの快進撃は大いなる脅威。スポーツ紙レース部記者によれば、

「昨年の岩田は101勝で、東西リーディング6位。デムーロは実質10カ月で118勝(3位)、ルメールは9カ月で112勝(4位)でしたが、今年はすでにデムーロが58勝でトップ。続くルメールが54勝(ともに4月10日現在)と、ハイペースで勝ち鞍を量産中。全盛期の武豊(47)が2人いるような状況です」

 トレセン関係者もこう言ってため息をつくのだ。

「(05年に武が212勝した)記録を更新するかどうかはともかく、2人で400勝というのが現実的になっている。そりゃ、不調の岩田も逃げたくなるだろうし、他の日本人騎手から悲鳴も上がりますよ。あるベテラン騎手は『大相撲界みたいだな。向こうは(モンゴル出身の横綱が)3人だから、まだマシか』と苦笑していました」

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
2
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え