政治

気鋭論客が「奇襲口撃」これが「欲しがりトランプ返り討ち戦法」だ!(3)「最悪だ!」とガチャ切り

20170216l3rd

 日本の防衛費はこれまでGDP(国内総生産)比1%の水準を維持してきたが、これにもトランプ氏はいらだっていた。米国は3.4%と北大西洋条約機構(NATO)加盟国の2%目標を越えており、「安保ただ乗り」と批判している。まずはその真意をくみ取る必要があるようだ。

「トランプ氏が最初に言っていたのは、『なぜ米国人が米国のためではなく、日本のためだけに命をかけるのか』っていう話。もし米国が攻撃を受けたら日本は助けてくれるのかということです。同盟関係は、対等的でなくてはならず、そのためには日本人の甘えを捨てるべきです。南シナ海でもいつ紛争が起きるかわかりませんし、費用を出せる国は日本ぐらい。それをしないと日本だけではなく、アジア全体の安全保障が守れない現状を理解するべきです」(渡邉氏)

 会談のどこに「地雷」が埋まっているのか、見当がつかないのもトランプ氏だ。1月下旬の豪州・ターンブル首相(62)との電話会談では、難民受け入れ問題で対立。電話を一方的にガチャ切りして、「最悪だ」と会談を酷評した。安倍総理は不利益な要望を突きつけられた時、言い返すことはできるのか。石倉氏はこう話す。

「TPPの一件なんて“傑作”でしょ。安倍さんはずっと言い続けて、トランプ就任でひっくり返された。どんな顔して交渉するのよ。『わかったよ、上等だって』と啖呵を切って、日本の立場や自分の意見を言えるのか、政治力が試されているね。あのおっさんはもともと“地べた屋(不動産)”なんだから、机上で戦ってきた政治家が負けちゃいけませんでしょ。安倍さんは教えてやるくらいの立場でいかなきゃね」

 沖田氏は“掛け合い”術を教示する。

「『脅せば銭になる』と思われたら、米国からのタカリはエンドレスに続いてしまう。要求されたら同じように要求して、相手に主導権を持たせないこと。それを繰り返せば、『ごちゃごちゃとうるさいヤツ』というイメージに変わる。そのうえで交わした約束を守れば、しぼり取られる関係から脱却できます」

 1月27日、衆院予算委員会で安倍総理は日米首脳会談を前に、

「一方的に譲歩して得るものがないということにはならない。最初から弱気になっていてはダメだ!」

 と威勢のよさを見せた。これが口先だけの「土下座」会談で終わり、手ぶらで帰ってこなければいいのだが。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身