政治
Posted on 2017年02月14日 12:55

気鋭論客が「奇襲口撃」これが「欲しがりトランプ返り討ち戦法」だ!(3)「最悪だ!」とガチャ切り

2017年02月14日 12:55

20170216l3rd

 日本の防衛費はこれまでGDP(国内総生産)比1%の水準を維持してきたが、これにもトランプ氏はいらだっていた。米国は3.4%と北大西洋条約機構(NATO)加盟国の2%目標を越えており、「安保ただ乗り」と批判している。まずはその真意をくみ取る必要があるようだ。

「トランプ氏が最初に言っていたのは、『なぜ米国人が米国のためではなく、日本のためだけに命をかけるのか』っていう話。もし米国が攻撃を受けたら日本は助けてくれるのかということです。同盟関係は、対等的でなくてはならず、そのためには日本人の甘えを捨てるべきです。南シナ海でもいつ紛争が起きるかわかりませんし、費用を出せる国は日本ぐらい。それをしないと日本だけではなく、アジア全体の安全保障が守れない現状を理解するべきです」(渡邉氏)

 会談のどこに「地雷」が埋まっているのか、見当がつかないのもトランプ氏だ。1月下旬の豪州・ターンブル首相(62)との電話会談では、難民受け入れ問題で対立。電話を一方的にガチャ切りして、「最悪だ」と会談を酷評した。安倍総理は不利益な要望を突きつけられた時、言い返すことはできるのか。石倉氏はこう話す。

「TPPの一件なんて“傑作”でしょ。安倍さんはずっと言い続けて、トランプ就任でひっくり返された。どんな顔して交渉するのよ。『わかったよ、上等だって』と啖呵を切って、日本の立場や自分の意見を言えるのか、政治力が試されているね。あのおっさんはもともと“地べた屋(不動産)”なんだから、机上で戦ってきた政治家が負けちゃいけませんでしょ。安倍さんは教えてやるくらいの立場でいかなきゃね」

 沖田氏は“掛け合い”術を教示する。

「『脅せば銭になる』と思われたら、米国からのタカリはエンドレスに続いてしまう。要求されたら同じように要求して、相手に主導権を持たせないこと。それを繰り返せば、『ごちゃごちゃとうるさいヤツ』というイメージに変わる。そのうえで交わした約束を守れば、しぼり取られる関係から脱却できます」

 1月27日、衆院予算委員会で安倍総理は日米首脳会談を前に、

「一方的に譲歩して得るものがないということにはならない。最初から弱気になっていてはダメだ!」

 と威勢のよさを見せた。これが口先だけの「土下座」会談で終わり、手ぶらで帰ってこなければいいのだが。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク