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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ヴゼットジョリーの一発を狙う」

 今週は牝馬クラシック第1弾「桜花賞」が阪神で行われる。人気はソウルスターリングが断然も、近5年の1番人気馬の成績は〈1004〉。昨年、一昨年も単勝1倍台の馬が馬券圏外に敗れているだけに、大波乱もある!?

 高松宮記念、大阪杯に続く春のGI3戦目は、クラシック第1弾の桜花賞。

 デビュー戦から前走のチューリップ賞(桜花賞トライアル)まで土つかずの4連勝を飾ったソウルスターリングが最有力候補。全てが危なげない勝ちっぷりで、絶対的な存在として見られている。

 そこに、とんでもない新星が現れた。同じ前哨戦のフラワーCを圧勝で飾ったファンディーナ(3戦全勝)である。この女傑2頭のガチンコ勝負で盛り上がるものと期待されたやさき、ファンディーナは、桜花賞をパスして皐月賞挑戦を宣言。混戦ムードの牡馬に伍したほうが勝算あり、と陣営がにらんだのかどうかはわからない。ファンとしてはまことに残念だが、これでソウルスターリングが馬券的にも不動の中心馬と見られることになった。

 ここまで絶対視された馬が、連対を外したことは、桜花賞に関してはあまりない。03年に馬単が導入されて以降、これまでの14年間、その馬単で万馬券になったのは3回(馬連は1回)。この間、1、2番人気馬のワンツーで決まったケースは3回あり、データからも比較的順当に収まるGI戦である。よほど調整に狂いがないかぎり、ソウルスターリングが連対を外すことは考えにくい。

 とはいえ、争覇圏と見られる有力どころも少なくなく、ソウルスターリングがこれまで同様、ワンサイドで桜の女王の座に就くかは微妙なところ。スムーズな競馬ができない場合は、意外にも苦戦を強いられることも十分考えられる。1週前の追い切りは問題なかったものの、今週の最終追い切りを含め、状態のよしあしをしっかりと見極めたいところだ。

 そのソウルスターリングだが、この時期の3歳牝馬とは思えぬ筋肉質でありながら、均斉の取れた好馬体はホレボレするばかり。レースセンスがすばらしく、勝負根性もあってつけいるスキはなさそうに見える。やはり「2着争い」の一戦と見るべきなのだろうか。

 しかし、その2着候補をしぼるのはたいへん難しい。リスグラシュー、アドマイヤミヤビ、カラクレナイなど、有力視され、争覇圏内にいる馬は力量に開きがなさそう。手を広げようものなら、的中したところで儲けることにはなるまい。

 悩むところだが、穴っぽく比較的高配当を望めるのであれば、ヴゼットジョリーではなかろうか。

 周知のとおり新潟2歳Sの覇者。そのあとに臨んだ阪神JFは5着に敗れたが、これは、一息入ったあとのレースで、体重が大きく減っているなど、本来の状態になく、力を出し切れなかった。それでも大きく負けたわけではなく、能力の高さは明らか。続く前走のアーリントンCは4着。これも見せ場らしい見せ場を作れずに敗れたが、決して悪い内容ではなかった。

 ひ弱さがつきまとっている馬で、前走よりも体重が減っているようなら狙いづらいところはある。が、本来の姿に戻っているのであれば、大いにチャンスはあっていい。

 近親にマビシュ(英1000ギニーなどGI4勝)ほか、活躍馬がいる良血。ソウルスターリングにコースロスや不利を被るなどのミスがあるようなら、その間隙を縫っての“一発”があって不思議ない能力の持ち主だ。

 抽選枠におもしろい存在がいる。目下のところ5分の2だが、カリビアンゴールドが潜り込めるようなら狙う価値は十分ある。母はGII1勝、GIII2勝の重賞勝ち馬で、期待どおり新馬戦を快勝。しかし、その後は折り合いを欠いたり、フケ(発情)があったりで足踏み状態が続いたが、前走は折り合って能力全開。実に強い内容だった。

 この中間はしっかり乗り込まれ、前走以上の仕上がり状態にある。

「ここにきて、たくましくなった。出走できれば楽しみはある」

 とは、小島太調教師。一族にハローゴージャス(英GIフューチュリティS)など活躍馬が多くいる良血。大駆けがあっていい。

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