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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「せんだみつお」(3)辛い時胸に染みた長嶋さんの気遣い
せんだ この間、徳光(和夫)さんが司会を務めていたあるパーティに長嶋茂雄さんがいらしてたんだけど、途中で熱を出して帰っちゃったの。だから徳光さん、翌日に長嶋さんのところに「大丈夫ですか?」って電話したんだって。
テリー うんうん。
せんだ それでね、長嶋さんが「徳さん、ごめんね。ちょっと熱が高くなっちゃって」って言うから、「何度まで上がりました?」って聞いたら「3割8度2分」って言ったって。
テリー アハハハハ!
せんだ それ、徳光さんに「ウケ狙いで言ったのか、それとも言い間違えたのかな?」って聞かれたんだけど、テリーさんはどう思います?
テリー 俺はウケ狙いじゃないと思うけどね。頭の中が野球のことでいっぱいの人だから。
せんだ やっぱり、そうですよね?
テリー うん。せんださんはミスターと仲いいんだよな、うらやましいよ。いつからのおつきあい?
せんだ 1回目の監督を辞めたあとだから、もう24年ぐらい前から。いろいろと優しくしてくれてね。僕が不祥事で謹慎していた時も、心配して電話をくれたんですよ。
テリー 車をぶつけた時?
せんだ そうそう、あの時。ちょうど2000年、巨人軍が優勝した年なんです。
テリー それ、ミスターの最後の優勝ですよ。
せんだ そのあと、紅白歌合戦の審査員をなさってね。僕は、とあるところに泊まっていたから、見られなかったんですけどね。
テリー 留置場だね(笑)。
せんだ そうです(苦笑)。忘れもしない、52歳の時ですよ。当時は「当て逃げ」と報道されたんですけど、実際はこうなんです。少しお酒をいただいたあと、車中で2時間くらい仮眠して酔いを醒ましてから車を出したら、コンと当たっちゃった。ちょっと傷がついてるくらいだけど、いちおう事故だから、僕が携帯で警察を呼んだんですよ。そしたら、酒気帯びということで、当て逃げ扱いされちゃって。
テリー でも、せんださんが呼んだんだったら、酒気帯びはともかく、逃げてはいないじゃない。
せんだ 相手の人も、そう証言してくれたんですけどね。テリーさんには本当のことを知っていてほしいから、このこと、実は初めて話しました。
テリー それは災難でしたねェ。
せんだ それで、出てきてから記者会見して、「しばらく謹慎しなきゃ」と覚悟ができた次の日の朝6時ぐらいに、長嶋さんから電話があったんです。
テリー そんな時間に!? それ、すごいね。
せんだ で開口一番、何て言ったと思います? 「せんちゃん、大丈夫? 死刑にならない? 死刑に」ですって。
テリー アハハハハ!
せんだ それで「大丈夫だと思います」って答えたら、「うーん、当て逃げ、イメージよくないです。それはね、ヒットエンドラン、盗塁失敗だ」って言ったんだから。
テリー それはネタでしょ、絶対にウソだ(笑)。
せんだ 本当なんです、僕、長嶋さんのことではウソは言えないから。
テリー だとしたら、さすがミスターだ(笑)。じゃあ、さっきの「3割8度2分」もウケ狙いで言ったんじゃないと思うよね。いや、最高です。
せんだ でも、つらい時だから、そんな言葉でも本当にうれしかったんですよ。
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