芸能

二代目・林家三平「“どうもスイマセン”はブランドマーク」

「こうやったら笑ってください」。昭和の爆笑王と呼ばれた初代・林家三平がゲンコツを額に当てるだけで、我々は暗示にかかったかのように笑った。そして、あのセリフが飛び出すと、今度は大爆笑したものだ。そう、「どうもスイマセン」である。二代目・林家三平(42)が、その誕生秘話を語った。

 父であり、先代でもある初代・三平は寄席というホームグラウンドを終生、大切にしました。一方で、現在のテレビタレントのはしりでもありました。1960年代に昇り調子だったテレビの勢いに上手に乗っかることができたんです。テレビ画面の中でも走り回って、「どうもスイマセン」を連発するわけです。そのおかげで、ギャグも三平の名前と顔も一気に全国の皆さんに広められたと思います。

 当時、初代・三平は高座を掛け持ち、テレビやラジオの仕事を1日13本もこなし、正月三が日だけで108本の番組に出演したこともあった。そして、あのギャグもテレビの現場で誕生した。

 父がテレビに出演し始めた当時、番組は全て生放送でした。当然、編集できないので、自分でネタの時間を調節しないといけなかったんですね。ところが、ある時、時間が余ってしまった。そこで思わず父はカメラに向かって言ったそうです。それが「どうもスイマセン」だと聞きました。

 七代目・林家正蔵(初代・三平の父親)が使っていたセリフだという説があることも知っています。我が家に残っている音源にも、確かに七代目・正蔵が高座に上がり、枕を始める前に「どうもすみませんです」と言っているのが残っているんです。確かに、それが頭にあったのかもしれません。

 でも、きっと笑いの神様が降りてきたんでしょうね。受けるギャグをひねり出そうとウンウンとうなってみても、うまくいかないもんです。ふと口をついて出た言葉が、多くの皆さんから支持されるギャグに化けたんですからね。

 初代・三平がこの世を去ったのは80年9月20日。当時、二代目・三平は9歳である。父子として過ごした時間は短く、記憶が薄れてもおかしくない。しかし、昨日のことのように二代目・三平が話せるのは、父の落語家としての矜持のためだ。

 テレビや寄席で見る父とにいる父は、少しも変わらなかったんです。父には『三平像を崩しちゃいけない』という気負いは皆無で、自然体そのものでした。食卓にキュウリが出れば、『キュウリ、キュウリ、キューリー夫人』とか、常にダジャレを言っていました。それは家族で出かけた時も同じで、一般の方から声をかけられれば、ギャグで返すぐらいでしたからね。

 父は「芸人が天狗になることは絶対にいけない。一番を目指すのは高座だけでよい」と考えていたからなんです。その姿勢は、今も林家一門にしっかりと受け継がれています。

 そして、私が受け継いだ三平という名跡も、こういう例えはおかしいかもしれませんが、シャネルとかフェラガモのようなブランドだと考えています。創業者はすでにこの世にいなくても、後継者たちは先代から託された伝統や思いを残そうと必死ですよね。私も三平ブランドのチーフデザイナーという気持ちで頑張っています。言うなれば「どうもスイマセン」は大切なブランドマークなんです。だから、今後も「どうもスイマセン」をドンドン披露させてもらいます。

 三平襲名から4年、すっかりゲンコツを額に当てる姿も板に付いた。「昭和のギャグ」が「平成のギャグ」として語り継がれることだろう。

 襲名直後は皆さん温かく応援してくださいます。それが2年、3年とたつうちに襲名バブルもハジけてきます。一時のブームで終らせないために、真剣に取り組まなければいけません。

 襲名から4年がたちましたが、文字どおり、今はまだ「名前が襲っています」。えっ、おもしろくない?

どうもスイマセン!

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