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そして12年にジャイアンツのマッカードが記録した19連勝を抜き、世界記録の20連勝を大谷翔平と投げ合って達成した時(9月6日)も、田中は「記録は破られるためにある。本当に欲しいのは優勝です」と言い切った。
迎えた19日のオリックス戦では、同一シーズンでは稲尾の記録を超え、25連勝。メジャーのK・ハッペル(ジャイアンツ)の持つ24連勝を抜いて、世界新記録をマークした。
こうなると田中の記録は日本にとどまらず、世界に目が向いていく。そんな状況をメジャー関係者は細かくチェックしている。
現在、ポスティングの細かな条項は交渉中ということだが、従来どおり最高値の球団が落札する方向で進む見込みだ。田中の入札希望球団はここにきて3球団にしぼられたと言われている。その中で最有力なのが、ヤンキース。エプラーGM補佐が何度も田中の視察に訪れ、その獲得額は60億円とも言われている。ダルビッシュ有(レンジャーズ)の40億円を大きく上回り、松坂大輔(メッツ)と並ぶ金額になるが、もちろん他球団も黙ってはいない。
故障者が相次いだレンジャーズも獲得に意欲を見せている。13勝をあげたダルビッシュがいるのも心強いし、田中はキューバから亡命してきたアブレウより高い評価があり、用意している額は66億円以上とも言われている。
上原浩治のMVP獲得で味を占めたレッドソックスもここにきて参戦を決め、ドジャースも西地区の人気度を考慮、70億円を用意しているとも言われる。
一方、24勝無敗でシーズンを終了した田中については、球団関係者も引き止めは難しいと判断しており、「これだけの実績では年俸10億円もしかたないだろう」と、早くも田中のポスティング料でドーム球場を造ったらどうかとの声も上がっているほどだ。
「田中に始まり田中で終わるのが理想」というシナリオを書き続けていた星野監督。その陰には、田中の持ち味を引き出し、あえて三振にこだわらず、クオリティピッチングに徹底させた嶋のリードがあり、栄養面で支えた妻がいた。田中は日本一を決めた時、家族そろってご苦労様会を開くことを今から約束しているという。
◆スポーツライター 永谷 脩
アサ芸チョイス
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