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ベトナム人が勝手に売りさばくのは、これだけにとどまらない。車のタイヤに付いているホイールも、溶かして原料として売るのだという。さらにはテレビやパソコン。液晶が高く売買できるからだ。
A氏が解説する。
「現地で自社工場を持っているヤツもいて、要するにマフィアと同じ。一大コンツェルンのようなシステムが出来上がっている、いわばグループ事業なんです。こうしたグループは吉川市に2つほど、伊勢崎市には3つはあります。それぞれが年間1億円以上は稼いでいる。何しろ乗っている車がハマーやベンツ、BMWだから」
中国からの「オファー」により略奪するものもある。
「医療機器ですよ。津波をかぶった病院から心電図計や検査機器類をベトナム人が持ち出して修理し、中国に売るんです。そんなもので正確な心電図が出るのか‥‥彼らはそんな細かいことにはこだわりません」(前出・A氏)
その中国人もやはりというべきか、ベトナム人に負けず劣らずえげつない闇ビジネスを展開している。
「震災発生からまだ間もない頃は、死体の手首から指輪をむしり取るなど、貴金属や家電などを略奪していましたが、取れるものがだんだんなくなると、黒檀などの高級材を使っている仏壇、窓のサッシや台所のシンクの金属を剥がしていった。さらにはガードレール、線路、銅が入っていて高く売れる電線までも」(ジャーナリスト)
修理した「商品」を売って儲けるベトナム人に対し、愚連隊の延長のような10人弱のグループで活動する中国人は原材料専門。修理能力、技術がないからだ。
今、その中国人の手法で最も問題になっているのは魚網ビジネスだという。A氏が語る。
「私は、東北の海底に沈み、福島第一原発事故で放射能を浴びた漁網を買い取る事業を行っています。税金を使った国の復興事業としてゼネコンやサルベージ業者などが汚染された漁網を引き揚げ、除染する。除染したといっても、漁業組合が再使用を禁止しています」
魚網は焼却処分もなされており、
「岩手県の最北端、洋野町は東北の海岸沿いでは唯一、死者がいなかった町ですが、大量に流れ着いた魚網を引き揚げ、神奈川県で焼却しようとしたら大騒ぎになったことがありました」(前出・ジャーナリスト)
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