スポーツ
Posted on 2014年03月27日 09:56

掛布雅之 プロ野球開幕!「巨人VS阪神」の3つのポイント(1)

2014年03月27日 09:56

 いよいよ28日から始まるプロ野球公式戦。阪神の開幕戦の相手は、去年のセ・リーグ覇者、宿敵の巨人です。この3連戦の試合内容や勝敗によって、阪神の今年の戦い方が決まってしまう可能性もあります。

 まずは、阪神の現状と戦い方から解説しましょう。

 以前にも書きましたが、阪神の攻撃はゴメスが軸になります。昨年から言われていた、ホームランを打てる4番打者と抑え投手の補強。この2つをクリアするために選ばれた新戦力がゴメスと呉昇桓〈オ・スンファン〉です。逆に言えば、去年の阪神との違いはこの2つだけ。

 呉昇桓〈オ・スンファン〉のほうは、オープン戦での調子は万全ながらも、ゴメスは十分な実戦練習ができていません。彼が阪神の打線にハマれるかどうかは巨人との開幕戦で決まるわけです。そして、阪神が巨人にアッと言わせられる期待が持てるのも、ゴメスのホームランだけ。彼が3連戦のどこかで勝負を決めるような特大のホームランを打つことができれば、巨人ベンチも今以上に阪神ナインに警戒心を持つようになるでしょう。

 もう1つ、マートンがどれほどゴメスのカバーリングができるかも大きな鍵です。今年の彼は1年契約。その契約内容も相まって、バッティング面では決して手を抜かずに勝負を挑むはず。その点ではマートンも大きな活躍を期待したい選手です。

 では、対する今年の巨人はどうか。これは阪神タイガースに身を置く私でも、昨年以上の強さがあると言わざるをえません。はっきり言って、今年の巨人にはこれと言える大きな死角が見当たらないのです。

 そこで、私が考える阪神が注意しなければいけない開幕戦のポイントは3つ。

 1つ目は当然、片岡治大、井端弘和の補強です。巨人は西武の片岡と契約し、唯一の難だと思われていたセカンドの穴埋めに成功しました。さらに中日から守備の名手であるベテランの井端も入団。セカンドはこの2人が加入したことで、むしろホットスポットに変貌してしまいました。

 さらに、要注意人物になったのが坂本勇人です。原監督は昨シーズンのレギュラーであった坂本にも、2人を加入させることでプレッシャーをかけました。この刺激で坂本が覚醒する可能性はかなり高い。

 加えて、仮に坂本が出場した場合、彼の代わりにはまだ片岡、井端がいる。もし、坂本が不調に陥れば片岡を出し、守備固めでは井端を起用できる。つまり巨人は、選手の体調による打線の浮き沈みが非常に少ないオーダーを組むことができるのです。

 この2人の新加入は坂本の代わりを務めるだけではありません。1番セカンド片岡、2番ショート井端という布陣でも十分に試合で通用するのです。

◆アサヒ芸能3/25発売(4/3号)より

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク