スポーツ
Posted on 2023年01月04日 09:59

新井貴浩が選手に叩き込む「赤ヘル野球」のルーツは「野村ID野球」だった

2023年01月04日 09:59

 赤ヘル野球のルーツはなんと、野村ID野球だった。

 広島は今季から新井貴浩監督となり、ペナント奪回を目指している。だが、大幅な戦力アップは望めないのが実情だ。

 このオフ、60億円規模の大補強を敢行したソフトバンクや、10人以上の外国人獲得をもくろむ巨人などとは違い、現有戦力のレベルアップが最大のテーマとなってくるだろう。

 だが広島には、他球団にない強みがある。自他共に認める12球団一の練習量に加え、一発に頼らず機動力などを駆使して得点を挙げる、赤ヘル伝統の野球がそれだ。

 緻密な赤ヘル野球の原点は、古葉竹識監督だといわれている。75年、わずか15試合を指揮しただけで帰国したジョー・ルーツ監督のあとを引き継いで監督に就任。その年、広島に初のリーグ優勝をもたらした。その後も79年、80年、84年と、広島を3度の優勝と日本一に導いた名将だ。

 実はその古葉元監督に緻密な野球を叩き込んだのは、あのノムさんこと野村克也氏だった。古葉元監督は広島でプレーしていた70年、当時指揮を執っていた根本陸夫監督と衝突。野村克也兼任監督が指揮する南海ホークスにトレードされた。そこでノムさんに、野球に対する考え方を教え込まれたのだ。

 そして71年の現役引退後も、南海で2軍守備走塁コーチや1軍守備走塁コーチを務め、野村ID野球のイロハを学んだのである。

 74年に、専修大学の先輩だった森永勝也氏が広島の監督に就任したため、ノムさんの「チームに残ってくれ」という要請を振り切って南海を退団。古巣・広島で1軍守備走塁コーチとして働くことになった。

 だが、その後も2人の関係は良好で、古葉元監督はノムさんのことを「いろいろと野球のことを教えてもらった。あの人は僕のお兄ちゃん」と終生、親しみを込めて話していたほどである。

 セ・リーグは、野村チルドレンの高津臣吾監督率いるヤクルトが連覇している。そこへ、今度は同じルーツを持つ広島が、新体制で立ち向かってくる。今季の楽しみのひとつである。

(阿部勝彦)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年09月14日 11:30

    AIは本当に人類を終わらせるのか。専門家のとある主張が世界を震撼させている。その「AI終末論」は、AI開発企業アンソロピックに勤めていた元研究員、ジェイコブ・コクソン氏によるもの。Xで「AI研究関係者の多くが、AIは今後10年以内に人類を破...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年09月16日 20:30

    「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」は、広島カープに大きな衝撃を与えた忌まわしいブツだ。元広島カープの羽月隆太郎氏にこれを譲り渡したとして医薬品医療機器法違反の罪に問われた会社役員・滝口涼介被告の初公判が9月16日に広島地裁で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年09月17日 07:15

    20世紀最大級のミステリーと言われてきた、イギリス・スコットランドのネス湖に生息するという未確認動物(UMA)の「ネッシー」に、再び熱い視線が注がれている。いったいなぜか。一時期は目撃情報が激減し、専門家からは死亡説や、人間の活動を警戒して...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/15発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク