スポーツ
Posted on 2023年08月29日 17:59

「暴力と破壊」の浦和サポーターが「また暴れる」宣言で想起する「死者328人」の悲劇

2023年08月29日 17:59

 日本サッカー界に未曾有の危機が訪れている。発端となったのは、8月2日にCSアセット港サッカー場で行われた、名古屋グランパス×浦和レッズの天皇杯全日本選手権4回戦だ。

 この試合に0-3で名古屋に敗れた浦和の一部サポーターが暴徒化。興奮してピッチに乱入し、警備員の制止を振り切りって、名古屋側のサポーター席になだれ込んだ。相手の横断幕を強奪したほか、女性や子供にも突進していく様子が確認されている。

 クラブの対応にも批判が集中した。試合翌日に処分を発表した浦和は、立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーター45人に対しては「厳重注意」にとどめ、サポーターを統括するリーダーにも「浦和出場の16試合入場禁止」を言い渡しただけの甘すぎる対応。サッカーファンから「永久追放以外は考えられない」といった苦言が相次いだ。

 8月28日には、さらに深刻な事態が判明した。8月2日の試合後にJリーグ、両クラブ、両サポーターの代表者が集まり話し合った際、浦和側のリーダーから「追加処分があれば、再び暴れる」との主張があったことが、明らかになったのだ。

 今回の異常事態について、

「手ぬるい対応では、Jリーグの存続すら危うくなる」

 と危機感をあらわにするのは、サッカー協会関係者だ。続けて強い口調で言うには、

「『また暴れる』との主張は明らかに脅迫です。『試合実施時におけるセキュリティーは究極の観客サービスである』との理念を掲げるJリーグにとって、看過できるものではない。なにより一部のサポーターが暴れることで、多くの観客が負傷、あるいは命を落とす可能性を忘れてはなりません」

 ここで想起するのは「サッカー史上最大の悲劇」だ。

「1964年にペルーで行われたペルー×アルゼンチン戦では、微妙な判定をきっかけにホーム側サポーターが暴徒化したことで、群集事故が発生。328人の死者を出す『エスタディオ・ナシオナルの悲劇』が起きました。昨年もインドネシアのサッカー暴動で、133人が死亡する事件がありました。今こそ、こうした悲劇を我々は思い出すべきです」(前出・サッカー協会関係者)

 断固とした対応が求められているのだ。

(川瀬大輔)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク