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【浦和サポ暴徒化】JFAが最初から完全にナメられていた「大甘処分」交渉現場

 日本サッカー協会(JFA)が8月31日、臨時理事会を行い、天皇杯4回戦・対名古屋(同2日)で惨敗した腹いせに浦和サポーターが試合後に暴徒化したこと対して、18人のサポーターに処分を科したと発表した。

 18人のうち17人には国内で行われる全カテゴリーの入場を無期限に禁止するというもので、100年以上の歴史があるJFA史上最多数となるサポーターの処分となった。ただ、JFA・田嶋幸三会長は「極めて重い処分です」と声明を発表しているものの、世間的には甘すぎるという声が圧倒的だ。

 加えてバツの悪さもあった。同日は男子の森保ジャパンが、9月9日の国際親善試合(対ドイツ)の招集メンバー発表の日だった。臨時理事会の招集が「この日しかない」と急遽決まったことでドタバタとなったのだ。

 ところで今回処分を受けた暴徒化したサポーターのほとんどは、浦和の古参のサポーターたちばかり。浦和担当記者によれば、

「浦和がとにかく弱くてJリーグのお荷物クラブの時代から長年サポーターをしている連中です。皆、それなりの年齢になっているいい大人です」

 彼らは黒いシャツを着て試合会場に来ることから「黒服軍団」とも呼ばれている。

「実はJFAは当初、浦和の処分には及び腰でした。というのも、JFA側の対処の窓口役となった職員は浦和のサポーターに完全に舐められていた感じで、実際に暴徒化したサポーター側との交渉役をしていたのは元浦和レッズのサポーター。結局、処分も永久追放ではなく、いつでも解除が可能な『無期限』という大甘なものになった。これではマジメなサポーターになりすまして入場することも十分に考えられ、再び同じような暴動が起こる可能性もある」(前出・浦和担当記者)

 サポーターへの処分はJFAが行ったが、監督責任などが問われている浦和への処分は9月中旬、JFAではなく外部の裁定機関である規律委員会が発表する。果たしてどこで落ち着くのか。

(小田龍司)

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