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── 今年の有馬記念は、初めての試み「公開枠順抽選」にファンの注目が集まっている。外回りのトリッキーなコース形態だけに、一般的には「内枠有利」が定説化しているが──。
安藤 単純に内がいいってわけじゃなくて、馬のタイプやね。エピファネイアは、外枠がいいと思うよ。少しぐらいかかり気味でも、自分でペースが作れるような外にいたほうがね。むちゃにガチンとかかりさえしなければ、もっちゃうタイプだと思うんよね。
ゴールドシップも外枠に入って、いい位置につけられたら怖い。でも、キレる馬じゃないし、前に行こうと思っても行けねぇ。位置取りは、また後ろになるような気もするし、信用はできねぇと思うよ。この馬の取り扱い(取捨)がいちばん難しいわな(笑)。能力はあるし、中山も合ってるから。東京なら外せても、宝塚記念(外枠から3番手追走で優勝)のようなレースをすれば‥‥この馬こそ、枠順が影響するやろね。ただ、内枠はよくねえよ。
── 今年の特徴の一つが、ジェンティルドンナを筆頭にディープインパクト産駒が7頭出走。そのディープを有馬記念で負かしたハーツクライ産駒の3頭がファン投票で上位に顔をそろえる。
安藤 ディープ産駒でいえば、この秋の京都大賞典と金鯱賞を連勝してきたラストインパクトは、確実に力をつけているし、ちょっと怖い存在やけどね。でも、何かもうひとつ、ディープの仔は有馬ってイメージが湧かねぇな。中山の長距離に合わねぇような気がする。トーセンラーにしてもデニムアンドルビーにしても、本来はキレキレの脚で勝負するタイプで、本当の力を出せるのは違う舞台じゃねぇかな。
ジャスタウェイ以外のハーツクライ産駒でいえば、ウインバリアシオンは、去年と同じように金鯱賞を使ってというローテーションやけど、昨年は3着で今年は15着。昨年有馬で2着したような感じはしねぇな。
ダービー馬のワンアンドオンリーは、状態自体は悪くねぇと思うけど、このメンバーに入ると、印が回らんかな。キレがねぇし、前に出して行けねぇし、菊花賞ではずっとかかり気味だった。正直、勝ち切るのは厳しいと思う。ただ、ダービーのように内枠を引いていい位置でジッとしてて、前がうまく空く展開になれば‥‥という感じやね。
あと、人気どころで言えば、春の天皇賞を制したフェノーメノも、中山に行ってプラスになるような気がしねぇタイプ。東京のほうが合いそうやね。それに今年はメンバー的にもそろってるから、この秋の競馬を見ていると苦しいかな。
今年の有馬は、みんな能力はあるから、その馬に合った枠を引き、うまく立ち回った馬が来るような気がするんよ。いや~、今年の予想は難しいわ(笑)。
◆アサヒ芸能12/22発売(1/1・8年末年始合併特大号)より
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