社会
Posted on 2024年08月25日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<手足口病>大人が感染すると重症、歩行困難の危険も!?

2024年08月25日 05:55

「手足口病」といえば、子供のかかる病気のイメージだが、大人にも感染の危険性がある。厄介なことに、大人の方が重症化する危険性が高い。東京都感染症情報センターの発表によると、今年は特に感染者数が多いため、より注意が必要になる。

 この病気は、手のひらや足の裏、口の中などに痛みを伴う発疹や水ぶくれができ、発熱もするウイルス性感染症。発疹が出る場所から「手足口病」と呼ばれる。「ヘルパンギーナ」や「プール熱(咽頭結膜熱)」のように高温多湿の条件で活発になるウイルスが原因だ。

 5歳以下の乳幼児に発症することが多く、一度かかったウイルスには免疫ができる。しかし、別の型のウイルスには感染する危険がある。

「手足口病」のウイルスは、主にエンテロウイルスとコクサッキーウイルスによるものだが、それぞれがインフルエンザのように複数の型を持つため、大人でも注意が必要なのだ。

 しかも、大人の方が高熱や発疹の激しい痛みなど症状が重い。足の裏にできた発疹の痛みで歩くことすら困難になるケースもある。

 治療には抗ウイルス薬がないため、解熱剤や痛み止め、かゆみや炎症を抑える薬による対症療法が中心となる。基本的には7〜10日ほどで治るが、時には合併症につながる危険性もある。

 大人の感染は、やはり子供からうつされるケースが多いため、小さな子供がいる家庭では、家庭内感染に気をつけたい。

 予防法は、手洗いとうがいの徹底、タオルや食器などの共用を避けること。潜伏期間は3日から7日。感染した無症状の親を介して、職場などでウイルスが広まる可能性もあるため、油断は禁物だ。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年10月24日 11:15

    毎月、設定した通りに投資信託が買われていく。新NISAで積み立て始めて数年、残高が増えるたびに老後の不安が少し遠のく気がする。証券会社に勧められて、パスキーも設定した。ただ、値下がりは想定していても、自分の意思と無関係に保有資産を売買される...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年10月24日 10:30

    イギリスのロンドンから帰国すると、大物俳優の自分がすっかり忘れ去られた存在になっていた――。「俺のこと、なんか言ってた?」は役所広司を主演に据えた、Netflixのオリジナルシリーズ。大物俳優が再び表舞台でスポットライトを浴びようと這い上が...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年10月24日 12:45

    またしても、玉川徹氏がやらかしてしまった。「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で「秋の抜け毛」を取り上げたパネルコーナーでのことだ。医学を信頼する立場だというコメンテーターの玉川氏は「薄毛に悩む男性は病院へ行くべき」との持論を展開し...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク