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記事全文を読む→引き出しが飛び出し扉が開いて中身がひっくり返り…/海外旅行「猫シッター」現場報告書②
我が家の猫であるガトー、クールボーイ、そうせきの3兄弟は筆者が海外旅行で11日間の不在中、お世話してくれる猫シッターのSさんとどう接するか。とりわけ飼い主以外には懐かない「幻の猫」、問題児のそうせきが気になっていた。ずっと「行方不明」だったのだが、4日目の夜にはたまらず、Sさんの前に現れた。そして大きな動きがあったのは、7日目の夜だ。
まずクーとそうせきが並んでSさんを見ている写真が送られてきた。そして翌日になって、そうせきが猫じゃらしで遊ぶ様子が、山のように送られてきたのだ。それを見てビックリ仰天。あんなに人見知りするそうせきの豹変ぶりには、口あんぐりである。
翌8日目。そうせきはSさんにひっそりと近寄ってきたという。警戒心はどこへやらで「ねえ、今日も来たの?」といったところか。そして猫じゃらしで遊びまくり、Sさんから翌日、「昨夜はあの後、興奮が冷めやらなかったのかもしれません。引き出しが飛び出したり扉も開いて中身がひっくり返っていました」という報告があった。
それからのそうせきは、やりたい放題。近づいたSさんに「衝撃のシャー」をしたかと思ったら、反対に気持ちよさそうに撫でさせてくれるまでになったという。
最終日、11日目の昼もシッター中のSさんをこっそり覗きに来て「猫じゃらしを見つけて遊ぶー!と近寄ってきました」とのLINEが送られてきた。
ここでシッターのお仕事がわかるように、最終回のSさんのコメントを紹介する。
「ご飯は3分の1強食べていました。新しいカリカリを3種類入れました。缶詰は1缶を3等分して出しました。お水は水道水を入れ替えました。左側のトイレはオシッコの塊が1個、真ん中にオシッコの塊が1個とコロコロうんちが12個あり、右側のトイレはきれいでした」
海外旅行を終え、筆者が久しぶりに帰宅したのは夜7時過ぎ。不安とともに、3匹がどんなに待ちわびているだろうかと複雑な気持ちでドアを開けると、ガトーは玄関までお迎えに来てくれたが、クーとそうせきの姿が見えない。それでもクーは遅れていつものようにスタスタと現れた。そうせきは行方知れずだ。「どうしたのか」と思っていたら、しばらくして2階から見下ろしているのを発見。
「おいで」と手招きしたら、恐る恐る降りてきて、思いっきり「シャー」を一発かまされた。旅の空であんなに心配したのがバカバカしくなるではないか。
このことをSさんにLINEで教えたら「そうせき君は飼い主が代わったかも!?と思ったのもしれません」という返事がきた。薄情な猫め!
それにしても11日間の不在とはいえ、猫の扱いに慣れているSさんでなければ、そうせきがここまで打ち解けることはなかったに違いない。猫シッター、恐るべし。
帰宅してからも、さらに何十枚もの写真が送られてきて、そのお仕事ぶりに感謝するしかなかった。
ちなみに、費用は1時間コース2700円(2匹)×22回(1日2回)、1匹追加分500円×22回、交通費往復実費920円×22回で、合計9万640円だった。
(峯田淳/コラムニスト)
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