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Posted on 2015年03月06日 09:56

実力やいかに…辰吉丈一郎の次男が4月プロデビュー

2015年03月06日 09:56

20150305p

 プロボクシング元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男が4月にプロボクサーとしてデビューする。はたして「辰吉2世」の実力とは──。

「早く試合がしたい。目標は世界チャンピオン」

 辰吉の次男・寿以輝(18)は、昨年11月24日に大阪市内の松下IMPホールで行われたプロテストに合格した直後、こう目標を口にした。

 遡ること13年1月、寿以輝は、大阪帝拳ジムの吉井寛会長に、直談判したという。

「プロボクサーとしてやっていきたい。入門させてほしい」

 しかし、当時の寿以輝は167センチの身長に対して体重85キロという超巨漢体型。そこで、会長は、プロテスト受験の条件として「20キロの減量」を厳命したのだ。すると約半年で60キロまで減らし今年4月16日、ようやく念願のプロデビューを果たすこととなった。

 ルーキーの育成には、格下の外国人選手と対戦させることで自信をつけさせる方法もある。だが、4月に行われる寿以輝のデビュー戦では、プロアマ通算14試合のベテラン日本人選手がぶつかる予定だ。

 スポーツ紙の中には、11月のプロテストについて、

「父親譲りのボディフックでプロを吹き飛ばした」

 と報じるなど、寿以輝への期待感は大きい。

 父親の辰吉丈一郎といえば、アマチュア時代から頭角を現し、プロ転向後も破壊力抜群のカウンターと高速連打を武器に3度の世界タイトルを獲得した。しかし、寿以輝はアマチュア経験がなく、本格的なボクシング歴はわずか2年程度。大阪帝拳ジム内や出稽古でのスパーリングは非公開で行われることが多く、その力量はほとんど明かされていない。

 父親はデビュー直後に、

「俺は世界チャンピオンにふさわしい」

 と公言するなど、ビッグマウスで注目を集めた。寿以輝も冒頭の発言どおり、テスト合格後に「世界」を口にしていることもあり“マウス”は受け継いでいるようだ。しかし、実力のほどはいかなるものか──。

 参考になるのが昨年11月のプロテストの実技試験として行われた1ラウンド2分30秒・2回のスパーリングだ。対戦相手を務めたのは大阪・豊中市にあるワイルドビートボクシングジム所属のプロ1年目の選手。同ジムの佐賀道成会長は、「前に向かう気持ちの強さは出ていた」と評価しながら、こんな感想を語ってくれた。

「スポーツ紙に『左フックでダウンを奪った』と書かれていたけど、実際はヒットしていないし、足がもつれて体勢が少し崩れただけ。2ラウンド目に入ると、うちの選手のほうが有効打を与えていたと思うよ」

 一方、94年にWBC世界バンタム級「王座統一戦」で、辰吉丈一郎と死闘を繰り広げた、ボクシング解説者の薬師寺保栄氏はこのスパーリングをこう解説する。

「寿以輝選手は、相手との距離を置いて確実に有効打を与えていくボクサータイプに見えました。それにしては、ディフェンスが甘いかな。攻守のバランスもちぐはぐだし、弱点はたくさんありますよ。でも、左のフック、右のストレート、カウンターなど、一つ一つの動きについてはセンスは感じられた」

 父親は、近距離での打ち合いを得意とするファイター。しかし、薬師寺氏は、寿以輝に「浪速のジョー」のような爆発力や迫力は感じられなかったという。

 現在では名古屋市中区で「薬師寺ボクシングジム」の会長を務める薬師寺氏は、新人ボクサー・寿以輝の今後を懸念している。

「現時点での実力は並のレベル。プレッシャーも大きいだろうし、険しい茨の道に入ったなというのが率直な感想。父親と比較するのは、かわいそうです。温かい目で18歳の挑戦を見守るべき」

 しかし当の本人は、「辰吉2世」として注目を集めていることを問われると、

「めちゃくちゃうれしいです。普通ならありえないですから」

 と喜んでいるという。

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