スポーツ

「田中将大は200勝するか」江川卓が分析したら「あと3勝は若い時の20勝の難しさ」

 日米通算197勝の田中将大は、巨人できっちりと200勝に到達し、名球会入りできるのか。その疑問に答えた野球解説者・江川卓氏の分析は、極めて辛口のものだった。

「3勝で終わるつもりはない」と入団会見で田中は意気込んだが、YouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉の1月6日の回を見ると、江川氏はこう言っている。

「最初の2勝とか10勝より、最後の2勝、3勝の方が難しいに決まってますよね。ピッチャーとしてはどんどん峠を越して、だんだん落ちてきた時に200勝って数字がくるでしょうから」

 そして具体的な理由に踏み込んだ。

「疲労もあるし、年齢もあるし、ボールも走らなくなる。バッターが全部の球種を覚えてしまうってことを考えると、かなり難しい3勝になると思うんで。その3勝っていうのは、最初の20勝するくらいの同じ難しさだと思いますけど」

 田中がこれまで20勝に到達したのは2013年、楽天が日本一になった時の一度だけ。そう考えると、30代後半での3勝=20勝がいかに厳しいものがを実感できる。

 ここで巨人V9時代のエースであり、プロ通算203勝を挙げた堀内恒夫氏を例に挙げれば、ルーキーイヤーの1966年に16勝(2敗)して以降、13年連続で2ケタ勝利。通算194勝で1978年シーズンを終え、翌1979年には軽く200勝を達成するものと思われたが、結果は4勝(7敗)で、プロ初の黒星先行。1980年に3勝(5敗)でようやく達成している。

 江川氏は、若手投手陣の心の支えとして田中を獲得した巨人・阿部慎之助監督にも一家言あるようで、

「(田中は)ここ何年か、勝ちより負けが上回ってますよね。その状況が起きた時に、今のジャイアンツの中である程度、投げる機会があるかどうかってことが、これからの課題になるかなって思ってます。そういうことが起き始めた時に、心の支えで獲った人に対して、監督、コーチの接し方が選手に見えますので、間違った方法をとってしまうと、マイナス面が出なければいいなって」

 巨人ファンとしてみれば、江川氏の懸念が杞憂に終わることを願うばかりだろう。

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
中日の大飛球「一塁側カメラでポールの内側通過」でも塁審は「ファウル」里崎智也が指摘した「致命的欠陥」
2
「令和の大横綱」を目指す大の里に立ちはだかる「付け人経験不足」と「大卒問題」
3
中居正広「性暴力騒動」にとんでもない情報が!被害女子アナの黒幕は「交際アーティスト」だって!?
4
日本産ホタテ輸出「脱中国シフト」で習近平に完全勝利「今さら欲しがっても誰が売るか!」
5
元埼玉県警特殊部隊員が明かす「日本で9歳以下の行方不明者は年間1000人」戦慄の手口