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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「世良公則」(3)デビューの頃には悔しい思いも‥‥
テリー そんな世良さんも昨年12月に60歳を迎えたということで、おめでとうございます!
世良 ありがとうございます。還暦になりました。
テリー どうですか、あらためて60歳になった気分は。
世良 いやぁ、テリーさんもそうだったと思いますけど、誕生日を1日挟んだだけで何かが突然変わるわけじゃありませんから。でもやっぱり、ライブイベントなんかに出ると「出演者中で最年長」っていうことが増えましたね。
テリー ああ、僕も仕事の現場では、ほぼ最年長ですよ(笑)。
世良 ライブイベント後って、だいたい軽い打ち上げがあって、みんなで乾杯するんですね。で、昔は先輩の挨拶を聞いて「乾杯!」って言ってるだけだったのに、最近は「最初の挨拶は世良さんに」とか言われることが多くて(笑)。
テリー 下の世代に、だんだん押し上げられていきますよね。
世良 でも、それが嫌かというと、実はそんなこともなくて。というのは、僕らが20代でデビューした頃にいちばんつらかったのはロックの世界に上の世代がいないことだったんですよ。
テリー そうか! いちばん上の世代って、内田裕也さんあたり?
世良 そうですね。で、その下の矢沢(永吉)さんとか宇崎(竜童)さんになると、まだ30代という時代でね。演歌界ではもう、50代、60代の大先生がいらっしゃって、脈々とカルチャーが受け継がれている感じがありましたよ。
テリー う~ん、当時日本のロックはまだ文化になってなかったんだ。
世良 層も薄かったし、ほとんど認められてませんでしたから。ツイストも「あんなのロックじゃない」とか「ミーハーなバンド」だとか言われて、ずいぶん悔しい思いもしてきましたよ。でも、自分が60歳になったということは、それだけ日本のロックの年輪も広がってきたということなので、素直にうれしいですね。
テリー へぇ~、ツイストでも、そんなこと言われたんですか。でも確かに、ロックバンドなのにアイドルみたいにキャーキャー言われてたし、独特の存在感がありましたよ。
世良 でも、テレビなんかでそういう人気が高まるほど、当時のロック界隈からは「あいつらと一緒にしないでくれ」みたいな空気が出てたんですよね。
テリー それは嫉妬だね。
世良 ビートルズもローリング・ストーンズも若者に熱狂的に支持されてたから、僕はそれが当たり前だと思ってたんですけどね。
テリー やっぱりツイスト時代はモテモテでしたか?
世良 いえいえ。
テリー またウソばっかり! そんなわけないじゃないですか!
世良 いや、僕すごく無愛想でしたから、女の子だけじゃなくて、当時、話しかけてくる人なんてほとんどいなかったですよ。僕、一時期ゲイだと思われてたこともあって。
テリー え、ゲイなんですか!?
世良 違いますよ(笑)。でも、いつも男のローディー(付き人)と楽器屋に行ったり、ギターの練習ばっかりしていたので、そう思われたみたいですよ。
テリー せっかくのモテ期に、つまんないことしてますねぇ。
世良 フフフ、みんなからそう言われました(笑)。でも当時は「昨日弾けなかったフレーズが弾けるようになった」とか、そんなことのほうが、よっぽど楽しかったんですよね。
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