芸能
Posted on 2016年04月19日 05:57

名作妖艶シネマ「このセリフが悩ましかった!」(4)「女優を知り尽くした三者」座談会-その1-

2016年04月19日 05:57

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 何年、何十年が経とうとも、甘美な映像記憶が消えない名作がある。映画評論家・秋本鉄次氏、映画ジャーナリスト・大高宏雄氏、映画パーソナリティ・コトブキツカサ氏の「女優を知り尽くした三者」が、こだわりのワードを語る。

秋本 やはり、こういう企画になると欠かせないのは松坂慶子(63)。数ある濡れ場作品があるけど、菅原文太とのカラミを見せた「青春の門」(81年、東映)が秀逸。

──後妻として、息子がいる文太の家に嫁いだ美貌の持ち主。

秋本 息子を寝かしつけている浴衣を文太が後ろ手にはだけさせ、そのまま乳房をもんで側位セックスに。これが彼女にとって初めての本格的な濡れ場で、切なげに「信介が起きますから‥‥」と言ったセリフは忘れられない。

大高 エネルギーを感じさせたのは渥美マリ(65)の「でんきくらげ」(70年、大映)ね。愛人だった西村晃が死に、このままでは遺産が入らない。そこで恋人の川津祐介を相手に、ラブホテルで子作り偽装のためのセックス。そこで「みんな食べて」「食い殺してやりたい」と、燃焼しつくす。しかも、回転ベッドがぐるぐると回り出すのは、増村保造ならではの演出。

──倒産末期の大映を支えたといえば関根恵子(61)も忘れられません。

大高 同じく増村監督作の「遊び」(71年、大映)がセリフとしてはすばらしい。自分の姉が病気で亡くなったこともあり、若い恋人に「お姉ちゃんのぶんまで抱いて」と迫るシーンは、女の業を感じさせました。

秋本 まだ16歳くらいで、どんな作品でもヌードを見せてくれた。いい時代でしたね。

──逆にデビューから12年後、三十路で初ヌードを見せたのが小柳ルミ子(63)の「白蛇抄」(83年、東映)です。

秋本 老住職の若山富三郎の後妻になるが、若山は半身不随で性的に不能。その息子の杉本哲太に性欲をぶつける。杉本の体に乗って「堪忍ぇ」と声を漏らす。ルミ子の圧倒的な肉体と合わさり、とろけるような言い回し。

──歌謡大賞にも輝いた歌手が、あそこまで妖艶なカラミを見せたことに拍手喝采でしたね。

秋本 キャリアは長くても、コケティッシュな雰囲気を持ち続けているのが秋吉久美子(61)。

──70年代のデビュー直後からヌードの作品は数多いですが。

秋本 しっとりとした色気が加わった85年の「ひとひらの雪」(東映)がオススメです。着物の裾を津川雅彦にめくられ、5分にも及ぶ長尺のカラミ。荒々しくバックから迫る津川に対し、秋吉が「ヤクザにしないで‥‥ください」と懇願する表情は、黒の着物も合わさって悩ましかった。同じく喪服エロスでは、社会現象になった「失楽園」(97年、角川映画)の黒木瞳(55)もいい。通夜の晩に役所広司に体を求められた黒木が「してあげますから、今日は許して」と言ってフェラに移行。それでも「‥‥ください」と言って、やはりセックスを求めた名場面でした。

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