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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「牝馬サンティールが波乱起こす!」

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 今週は中山で「京成杯」が行われる。過去5年で2桁人気馬が馬券に絡んでいない比較的堅めの傾向。一方、京都の「日経新春杯」も、過去5年のうち4年で1番人気馬が連対している。両重賞ともムチャな大穴狙いは禁物か!?

 中山競馬のメインは、京成杯。クラシックを意識してマイル戦から2000メートルに距離変更となったのが99年。それ以降18年間を振り返ってみると、評価を受けた人気馬は、それなりの好結果を出している。1番人気は5勝(2着5回)、2番人気は6勝(2着2回)というもの。そして1、2番人気とも連対を外したのは、わずか2回のみ。

 馬単が導入された03年以降、その馬単で万馬券になったのは4回(馬連は0回)。比較的順当に決まる重賞と言ってよく、やみくもに穴狙いをするのは避けるべきだろう。

 皐月賞と同じ舞台、距離で行われるだけに、出走する顔ぶれにクラシック級の素材がいるかどうか。そのへんは馬券的にもよく吟味する必要がある。

 近年の勝ち馬を見ても、アドマイヤジャパン(05年)が皐月賞3着、菊花賞2着。サンツェッペリン(07年)が皐月賞2着と大駆けして大波乱となったし、エイシンフラッシュ(10年)は皐月賞3着後、ダービーを制して頂点に立った。そして09年に2着したナカヤマフェスタは、クラシックとは無縁だったものの、のちに宝塚記念を勝ち、凱旋門賞の大舞台で2着に好走。話題の主にもなった。

 よって、競馬ファンにとってはクラシック、将来性を占う意味で目を離せない重賞とも言えるのだ。

 今年はどうだろうか。超大物と目ぼしき馬は見当たらないものの、各厩舎自慢の素質馬ぞろい。かなり白熱した激しい一戦になること請け合いだ。

 接戦が予想されるだけに馬券的には難解、頭を悩まされる。

 ならば少しでも評価は見劣るが、牝馬に期待してみようか。狙ってみたいのはサンティールだ。

 未勝利戦を勝ち上がったばかりだが、その内容がよかった。緩いペースの中、楽に好位につけ、道中はインでじっくりと我慢。折り合いも抜群で、直線はそのインからあっさりと抜け出して快勝した。

「一度使われたことで落ち着き払っていた。予想以上の勝ちっぷり。これからが楽しみな馬」

 と言って鹿戸雄調教師は目を細めていたが、走破タイムもよく、レースセンスを感じさせる馬。あか抜けた均斉の取れた好馬体でもあり、確かに将来性は十分だ。前走後は短期放牧でリフレッシュ。さらにいい雰囲気になって帰ってきた。中間の稽古内容もよく、仕上がり状態は上々だ。

 母系は超一流とは言いがたいが、それでも曾祖母ライトバンクは、イタリアの3歳女王。母系にはサンデーサイレンス×ドクターデヴィアス(英ダービーなどGI3勝)と名種牡馬が連綿と配合され続けており、走ってくる血統的下地は十分。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

 日経新春杯はハンデ戦。顔ぶれはいいが、人気どおり簡単には決まるまい。思い切っていく。狙いはシルクドリーマーだ。

 前走のチャレンジCは、馬体に余裕があり、重め残りの状態。まったく競馬になっておらず、参考外。それでも勝ち馬とはコンマ7秒差。この中間はしっかり調整されており、馬体はしぼれるはず。以前は短距離馬のイメージがあったが、距離を延ばしてから安定感が出てきており、ハンデは恐らく52キロ。一族にはウイニングチケット(ダービー)など活躍馬が多く、“一発”があっていい。

 このレースにはもう1頭注目してほしい馬がいる。ナスノセイカンが、それだ。

 前走のウェルカムSを勝ち上がってオープン入りしたばかりだが、厩舎では早くから期待を寄せていた素質馬。オークス馬ナスノチグサ、桜花賞馬ナスノカオリが一族にいる名門・那須野牧場ゆかりの名血。オクテの血が開花した印象があり、好走必至と見ている。

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