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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ナスノセイカンが波乱起こす」

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 今週は中山で「AJCC」が行われる。比較的堅く収まる傾向だが、4年連続で1番人気が馬券圏外に消えており、波乱の可能性も十分だ。一方、中京の「東海S」は、ハイレベルと言われる明け4歳馬グレンツェントに注目。

 アメリカJCCが今週のメイン。すでに58回目となり、歴史的レースの仲間入りを果たした感があるが、大きなレースの前哨戦という趣はなかった。しかし、今年は2000メートル前後を最も得意とする、俗に言う中距離馬にとって、この春、天皇賞・秋に匹敵する目標GIレースが創設された。周知のとおり大阪杯(阪神、芝2000メートル)がそれ。

 よって、そこを目標にこの冬場に始動する馬も多くなるはず。AJCCは、その意味で重要なステップ重賞として、今後、価値を高めていくに違いない。だからだろうか、今年は例年になく多頭数で争われることになりそうだ。

 ただ、GI勝ちの肩書があるような一線級は、寒い時期は無理を避けたいようで、この顔ぶれには入っていない。それでも、昨秋のエ女王杯で2着したシングウィズジョイを筆頭として、顔ぶれはなかなか。それだけに、これまでになく、見応えある熱のこもったレースが見られそうだ。

 それでは、まず簡単にデータをひもといてみよう。03年に馬単が導入されて以降、その馬単で万馬券になったのは4回(馬連は3回)。1番人気馬は4勝(2着0回)、2番人気馬は5勝(2着2回)と、比較的堅く収まる重賞であるようだ。やはり出走してくる以上、実績ある力量馬は軽く見てはいけないということだろう。

 では、顔ぶれを見てみようか。低迷を続けているが、それでも復活の兆しが見えるワンアンドオンリー。そして、前述した牝馬シングウィズジョイ。中距離路線の常連クリールカイザー。今年の飛躍が期待されるゼーヴィント、タンタアレグリア。休み明けを一度使われて変わり身が見込まれるリアファル、ルミナスウォリアーなどが人気、有力どころとして数えられるだろうか。

 しかし、穴党としては他の馬に目をつけてみたい。狙ってみたいのは人気薄の一頭、ナスノセイカンだ。昨年の今頃は、まだ500万条件馬。それが1年もしないうちに、一気にオープン入りを果たしてしまった。

 実はデビュー当時から将来を期待されていた逸材だが、ひ弱な体質ゆえ、なかなか思いどおりに出世できないでいた。オクテの血筋も災いしてのことだが、使われるたびに体質強化。末脚に磨きがかかって前走を勝って待望のオープン入りを果たした。

「ようやく本格化してきたということかな。まだよくなると思うが、初の強敵相手にどんな競馬を見せてくれるか、楽しみ」

 こう期待感たっぷりに話すのは矢野英調教師。先週の日経新春杯に使うプランもあったが、長距離輸送のリスクを避けてこちらへ。この中間も順調で、仕上げに抜かりはなく、1週前の追い切りも実によかった。

 昇級初戦で評価は低いが、ナスノチグサ(オークス)、ナスノカオリ(桜花賞)を一族に持つ血統馬。父がハーツクライで、母の父がホワイトマズル。長い距離は間違いなくよく、このレースの結果しだいでは、大阪杯だけでなく、天皇賞・春の有力候補として浮上するに違いない。

 東海ステークスは、GIチャンピオンズCと同じ舞台、距離での競馬。その再現と言ってもよく、顔ぶれはなかなか。見応え満点の激しいレースが見られそうだが、期待したいのはリッカルドだ。

 前2走も期待外れの結果だったが、調子が悪かったのだから、やむをえまい。しかし休み明けを2度使われ、この中間、大幅な良化ぶりを見せている。先行力があり、長くいい脚を使えるタイプで、中京の1800メートルはピッタリの条件だ。

 スマートファルコン(GI5勝)、ワールドクリーク(GI東京大賞典)が近親におり、まだまだ上が見込める馬。変わり身に期待する。

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