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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「タガノカトレアが穴!」

 今週は新潟で「レパードS」が行われる。過去5年、1番人気馬の成績は〈3 1 1 0〉。比較的堅めの傾向だ。一方、「小倉記念」の1番人気馬は〈0 1 1 3〉と波乱含み。昨年は11番人気馬が勝利しており、穴党は小倉狙いか。

 新潟2週目のメインは、レパードS。3歳馬によるダートの重賞だ。初代覇者トランセンドが、のちにダート界のスターにのし上がったように、このレースで勝ち負けした馬は、その後も健闘しており、それなりに注目すべき重要な一戦と位置づけていいだろう。

 まだ今年で9回目を数える歴史の浅い重賞で、馬単、馬連で万馬券が出たことはない。この間、1、2番人気馬が必ず勝ち負けしており、まずは本命党のレースと言ってよさそうだ。

 その意味では前述したようにトランセンド、そしてホッコータルマエのように、近い将来、ダート界を背負うようなスター候補を見いだすのが馬券的なポイントの一つと言っていいかもしれない。

 顔ぶれを見てみる。アディラート、エピカリス、サルサディオーネ、スターストラック、ソレイユドパリ、さらにはノーブルサターンなど、将来を嘱望される好素材ばかり。有力どころの力量は大きな開きがあるとは思えず、それだけに馬券的には難解な一戦と言っていいようだ。

 大きく荒れることはない重賞と前述したが、今回は簡単に人気サイドでは決まらない可能性もなくはない。データに反して、一波乱ありとニラんでみた。

 穴党として狙ってみたいのは、抽選待ちではあるがタガノカトレアだ。牝馬の参戦は少なく、牡馬が圧倒的に優位と見られるレースだが、ミラクルレジェンド(10年)の例もある。力が確かなら牡馬と互角に渡り合って何ら不思議はないのだ。

 で、この馬も十分に力を秘めた馬と見ていいと思っている。ダートでの新馬──500万平場を連勝。ともに湿った脚抜きのいい軽いダートだったことから3走目は芝を使わせたが、まったくいいところなく完敗。皮肉にもダートでの適性の高さがその時、初めて知れたわけだ。

 とはいっても、そのあとの前2走はダートで12着、5着。評価は大きく落ちた格好だ。が、前々走は芝で大敗したあとで体調を崩しており、力を出せないのは、やむをえないこと。前走のユニコーンSは、一息入れて立て直しを図ったあとで重め残り。負けるべくして負けたレースで、これも参考外にしていい。

 それでも前走に関しては、しまいの伸びはなかなかのもの。見せ場を作ったのは、この馬の力ゆえと言っていいだろう。

 使われたことで、この中間は大幅な良化ぶりを見せている。430キロあるかないかの小兵だけに、ダート馬と見られず評価は低い。しかし、走りっぷり、血統を思えばダートでこその馬。断じて軽く見るべきではない。

 母もオープンで活躍したが、兄にタガノジンガロ(GIIIかきつばた記念)、タガノロックオン(GIジャパンダートダービー3着)がいて、走る下地は十分。使われて馬体が締まり、この中間は実にいい雰囲気にある。稽古の動きも軽快そのもの。変わり身を期待してよさそうで、出走できれば大きく狙ってみたい。

 逆転候補にあげたいのは、ノーブルサターンだ。前走のジャパンダートダービーは果敢に逃げまくったが、最後は力尽きて5着。が、逃げ脚に磨きがかかった印象で、力をつけてきたのも確かなのだろう。この中間も順調そのもの。500キロを優に超す、見るからにダート馬。今後の注目株である。タガノカトレアが除外されるようなら、こちらを連軸馬として推したい。

 小倉記念は、バンドワゴンをイチオシしたい。前走は初の重賞挑戦。落ち着きを欠いて本調子になかったが、それでも勝ち馬とはコンマ6秒差と健闘して見せた。そのあとは、一息入れて再調整。一変して好気配を誇っている。ハンデは恐らく54キロ。“一発”があっていい。

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