社会

みのもんた「ニホンウナギ“絶滅危惧種”指定で、ナスがウナギの代わりになる?」

【ニホンウナギ「絶滅危惧種」へ】

国際自然保護連合は絶滅のおそれがある野生生物を指定する「レッドリスト」にニホンウナギを加えたことを発表した。日本は世界のウナギの7割を消費していると言われ、すぐに捕獲禁止とはならないが、ますますウナギの価格上昇を引き起こす可能性が高い。

 クジラの問題もそうだけど、「食は文化」という理屈は大賛成。でも、「ただ食えばいいってもんじゃねえよ」という姿勢を日本人は持ったほうがいい。絶滅危惧種って大変な問題よ。一つの種がなくなるってことは、地球の歴史に暗い影を投げかけるわけだからね。

 そもそも、どうしてもウナギじゃなきゃダメなのか? 例えば、ウナギの白焼きなんてさ、静岡のワサビを付けて、おいしい日本酒と一緒に食したら、それがアナゴでも気づかないんじゃないか。いや、アナゴだって十分に美味ですよ。ほら、話しているだけで腹減ってきちゃった(笑)。

 ウナギといえば蒲焼だろうって? それがさ、以前に「秘密のケンミンSHOW」で紹介したんだけど、群馬県太田市に「ナスの蒲焼」を出す店があってね。ナスなんて魚がいるわけない。もちろん野菜のナスのことよ。ナスを上手に開いてあぶって、御飯の上に載せて蒲焼のタレをかけてあるんだけど、見た目はウナギの皮にそっくり、食感も皮のパリパリ感と白身のフワフワ感がウナギと瓜二つで、ビックリしたねぇ。味も秘伝のタレで決まっちゃうから、御飯とかき込めばウナ重だと思っちゃう。

 何を言いたいかといえば、とりあえず絶滅させてまで、ウナギを食べなくてもいいじゃないってこと。日本の食文化にはナスの蒲焼のように、日本人の創意くふう、知恵が詰まった料理がたくさんある。どうしてもナスが嫌だっていうなら、サンマとかイワシの蒲焼の缶詰だってある。あの缶詰は本当においしいよ。

 とにかく、しばらくウナギを我慢しておこうぜ。クジラだって、ヤツらが餌とする魚の量はハンパじゃない。そのうち、増えすぎて大変なことになる。クジラもウナギもまた増えたところでおいしくいただきましょう! 絶滅したら、食文化もへったくれもないんだからさ。

◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。

カテゴリー: 社会   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
また出た!広島カープに「ベテラン選手の不倫デート発覚」下半身コンプライアンス崩壊