スポーツ
Posted on 2015年11月29日 17:56

スタン・ハンセン 来日緊急インタビュー!“シニア世代への熱血エール”「天龍との戦いにはリアルな反応が起きていた」

2015年11月29日 17:56

20151203s

 常に全日本のトップレスラーとして君臨し続けたハンセンにとって、印象深い日本人レスラーは他にも少なくない。「四天王プロレス」を確立したのちの全日本、プロレスリング・ノアのエースとして活躍した三沢光晴からは、精神的な強さを感じていた。

「(09年6月に)三沢が逝ってしまったのは、非常に残念だ。とても危険度の高い、恐ろしい技を食らっても立ち上がって、向かっていこうという姿勢があったから、そうなってしまった。だが、それがプロレスなのだ。プロレスとは、そういうものなのだ」

 常にトップにこだわり続けたハンセンは、三沢にトップのポジションを譲るつもりはなかった。何度も叩き潰すが、それでも三沢ははい上がり、92年8月の三冠王者戦でついにシングルでハンセンから初勝利を奪った。三沢とは、その後も激闘を続けたライバルでもあった。過去の死闘の裏側をハンセン自身が初めて明かした。

「お客さんが気づいていたかはわからないが、三沢のエルボーは、耳の後ろあたりに入れてくる。そこをわざと狙ってきた。耳の後ろは、非常に危ない個所なのだ。そういう急所に入れられたりしたら、当然、やり返さなきゃいけない。それがリングの常識だ」

 今回の来日でハンセンは、現役時代に数々の激闘を演じた天龍源一郎の引退セレモニーにも参加した。ハンセンにとって天龍は日本人の対戦相手としてベストであり、激しくやり合ったが、心からリスペクトしている存在だった。

「天龍とは、若手時代にアメリカで一緒の車で会場へ行ったことから始まって、控え室まで追っかけ合って大喧嘩したり、実質的な最後の対戦相手だったりと、不思議な縁を感じずにはいられない。タッグを組んだこともあった。通常は、試合前に作戦の打ち合わせをするものなのだ。『向こうが、これできたらどうする?』とか。だが、私たちの場合、試合前の作戦など無意味だった。なぜなら、私も天龍も自分が何をしでかすか、まったく予測不可能だから。だからリアルなアクションが起きる。それに対して、リアルな反応が返ってくる。もう、それだけだ。自分たちはそういうスタイルでやっていた」

 プロレス人生を完全燃焼し、引退後も最高の日々を送っていると語るハンセンが、最後にこんなメッセージを送ってくれた。

「引退して15年という歳月がたっても、ファンが自分のことを覚えていてくれるのはとても光栄なことだ。本には、引退後の人生で経験したこと、引退した今だから落ち着いて話せることを書き連ねた。私の考え方がベストだとは言わないが、希望を持つ後押しになるような言葉を一つでも感じていただけたら幸いだ」

 ハンセンのロングホーンは、今でもファンの胸にこだまする。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年06月13日 15:00

    夏といえばそうめんと冷やし中華だが、中華料理チェーン「熱烈中華食堂日高屋」は6月12日から、夏季限定の新メニューを売り出した。「冷し担担麺」(750円)である。社内試食の段階でも人気が高かったという、冷たくて辛い、まさにこれからの季節にピッ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年06月15日 20:30

    女性タレントや女優を褒める際に「等身大」「サバサバしている」などという表現がよく使われる。「自分を飾ることがなく、細かいことにこだわらない」ことが同性に愛される大きな要素ということなのだろうが、私にはこれらの言葉がポジティブなこととして捉え...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月18日 20:00

    タレントのボビー・オロゴンこと近田ボビー容疑者が6月14日、知人女性に対する不同意性交の疑いで千葉県警に逮捕されたが、芸能記者はこんなことを言うのだ。「ボビー容疑者は自身の知名度を悪用しいろいろやらかしているが、表に出ているのは氷山の一角。...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク