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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ダンビュライトが2歳王者に輝く!」

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 今週は2歳王者決定戦「朝日杯FS」が阪神で行われる。注目は、牝馬限定戦の「阪神JF」ではなく、牡馬との対戦を選択したミスエルテだろう。もし牝馬の勝利となれば36年ぶりのこと。はたして、この決断が吉と出るか。

 中央競馬も余すところ2週。大トリの有馬記念前の一番は朝日杯FS。阪神に舞台を移して3年目になる今回は、どんなドラマが待っているのだろうか。

 とにもかくにも顔ぶれがいい。最注目は紅一点ミスエルテだろう。目下、新馬-GIIIファンタジーSと2連勝。ともに圧倒的強さを見せての勝利だけに、牡馬一線級を一蹴する可能性は十分。ただ、包囲網を形成する牡馬陣も強力で多彩だ。

 京王杯2歳Sを制したモンドキャンノ。新馬-特別を難なく連勝したレッドアンシェル。地方馬の身で札幌2歳Sを快勝、その後、中央入りしたトラスト。さらにはサトノアレス、ダンビュライト、タガノアシュラといった面々。いずれも将来性を感じさせる好素材で、激しくもおもしろい競馬になること請け合いだ。

 まずはデータをひもといてみよう。馬単導入以降、これまでの14年間、その馬単で万馬券が出たのは5回(馬連1回)。1番人気馬は3勝(2着3回)。2番人気馬は5勝(2着1回)。大きく荒れることは少ないが、2着に人気薄が飛び込んで万馬券になるケースがままある。有力どころが枕を並べて‥‥ということはないと見るべきだ。

 それでは、人気のミスエルテはどこまで強いのか値踏みしてみよう。最大手のサンデーレーシングが強気に牡馬に挑ませることからも能力の高さは推して知るべしだが、前走は栗東トレセンから輸送距離が短い京都でありながら、体重はデビュー時に比べ6キロ減。だからだろうか、下見所でテンションが高かった。牝馬特有の神経の細やかなところがあり、そのへんは気がかりだ。

 母も祖母もGI勝ち馬で、父が目下、種牡馬としても売り出し中のフランケル(14戦14勝=2年連続全欧年度代表馬)。一見すると血統的には文句なしだが、母の父がプルピット、祖母の父がヘネシーで、ともに短距離系。“軽さ”が強調される母系の配合だけに底力があるかとなると、どうだろう。モロさも同居しているのでは、と疑りたくもなる。

 狙いはやはり牡馬。最も期待を寄せたいのは人気の一角、ダンビュライトだ。

 前走のサウジアラビアロイヤルCは、仕上がっていたが、落ち着きがなくイレ込みが見られた。3カ月レース間隔が開いていたからだろうか。道中は物見をしたり、他馬を怖がったり若さを見せていたが、それでもしまいは鋭く伸びて2着を確保。素質のよさを見せつけてくれた。

 前走後は短期放牧でリフレッシュ。ここを目標にしっかりと乗り込まれてきている。

「落ち着きが出て心身ともにしっかりしてきた。前走以上の仕上がりで臨めそうだ」

 こう言って目を細めるのは音無調教師だが、そのとおり、1週前の追い切りは軽快かつリズミカル。状態のよさは一目瞭然だ。

 コンビを組むのは名手ルメール騎手。このGIは外国人騎手の活躍がやたらと目立つ。10年デムーロ、11年ウイリアムズ、12年デムーロ、13年ムーア、15年デムーロと、このところ立て続けで外国人騎手が勝利者となっているが、ルメール騎手は08年にアタマ差2着の悔しい思いがある。意気込みのほどは、かなりのものと察していい。

 マリアライト(宝塚記念、エリザベス女王杯)、アロンダイト(ジャパンCダート)など近親、一族に活躍馬が数多くいる良血。晴雨にかかわらず大きく狙ってみたい。

 またこのレース、500万条件馬が7頭、うち4頭に抽選で出走枠がある。この中にアシャカリアントリリオネアが入ったら要注意。ともに素質はかなりのもので、特に後者は前走の内容がすこぶるよかった。母系は欧米の一流血脈。“一発”があっていい。

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