政治

天才テリー伊藤対談「音喜多 駿」(3)小池知事の動向は今後も要注目です

テリー 批判を始めてからの、音喜多さんと小池知事の関係はどうなんですか?

音喜多 やっぱりこういう状況になると、実にドライなものですよね。

テリー 何か、意地悪でもされましたか。

音喜多 いえ、この前、議会でお会いしたんですけど、慣習として、終了後に都知事が各会派を回って短く会話する、みたいな行事があるんですよ。その時、私の「かがやけTokyo」を含む4つの小会派が並んでいたんですが、小池知事は僕の前だけスッと素通りして、他の方とだけ握手されていました(苦笑)。

テリー ハハハ、ずいぶんと露骨ですね!

音喜多 いちおう手を出していたんですが、目もほとんど合わなかったですねェ。

テリー 俺、テレビでも言っているんですけれど、小池知事は音喜多さんを副知事にするぐらいの度量がなきゃダメだよね。

音喜多 アハハハ、ありがたいお言葉ですけど、先ほども話したように、小池知事は敵対する人を遠ざける傾向がありますから。カバン持ちから始めて10年以上仕えているみたいな、完全に上下関係が成立している人とはすごく信頼関係を築けるんですが、対等な立場にいる人とは、どこかのタイミングで険悪になるパターンが多いみたいですね。

テリー 敵を作って批判することを実績にするのが、小池知事のやり方だからね。僕はそういうところが好きになれないんだけど、そんな状況の都議会で今後、音喜多さんはどう立ち回っていくんですか?

音喜多 もちろん、小池知事の正しい面は、分け隔てなく応援していきます。

テリー 例えば、今はどういうところが支持できるんですか?

音喜多 都政改革本部を作ってのムダな事業の洗い出しや、ペーパーレスを推進するといったコストカットだったり。これまで審議会や有識者会議で公開されてなかった情報を全部公開にするなど、評価できる面はあるんですよ。ただ先ほどもチラリと言いましたが、豊洲市場の問題や東京オリンピック・パラリンピックについては正直、情熱を失っているように思えます。

テリー それは意外だね。だってオリンピックなんて、いちばん目立てる、実においしいポジションじゃないですか。

音喜多 まず、オリンピック直前に任期終了になるんですよ。今の支持率30%台あたりだと再選できるか五分五分で、結局再選できずにオリンピックを迎えられない、という可能性もあるんです。

テリー ああ、自分がその場に立てないのなら、頑張ってもしかたないっていうことか。

音喜多 しかも、テリーさんもおわかりのとおり、この先は本当に茨の道で、一発逆転で支持率が20%上がるとかいう要素はまずないんですよね。コツコツと行政を重ねて、失点を挽回していくしかない。しかし、小池知事はみずからに光が当たることで能力を発揮する方なので、地味な作業にどこまで耐えられるか、どこまでやる気を保っていられるか、そこは非常に不安視されてますね。

テリー ハハハ、目立ってないとダメなんだ。それは面倒だ。

音喜多 あと、また参議院選挙や解散総選挙があったら、フッといなくなっちゃうんじゃないかという不安は常につきまといますし。

テリー 来年、参議院選挙があるもんね。でも、それをやったら絶対再選されないでしょう。

音喜多 今の時点ではやらないと思ってはいるんですが、その「まさか」をやるのが小池知事ですから、その辺りは今後も要注目ですね。

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